ニワトリが先か卵が先か～補色関係

こんにちは、東京・アマーリエのティーチャー上野香緒里です。

私は現在、サロン＆スクール業と平行して、某大学で哲学を勉強中。

哲学とは人によっては、いや、むしろほとんどの人は・・・

「どうでもいいじゃん」

・・・と思うようなことをえんえんと探求しつづける学問です（汗）

哲学は宗教学もその範囲内になりますが、たとえばキリスト教で千年以上も論じられ、いまだ決定的な結論に至っていないキリストの神性と人性問題。

「キリストは、人の姿をした神か、神の姿をした人か」

これが非常に重要なテーマだったりするのです。

私は「ニワトリが先か卵が先か」的なこのテーマは、キリスト教だけでなく、ほかのさまざまなものごとにも隠れて存在し、これを探求することで、ものごとのジャッジのない見方や受けとめ方を可能にし、統合できるのではないかと考えています。

オーラソーマで言えば「補色」の見方がそうではないかと。

補色とは、色相環において１８０°反対の位置に来る色同志のこと。

科学的に見ても、ある色のなかにはその補色が隠れています。

なにかの色をしばらく見たあとに目を閉じると、必ず補色の残像が残るので、ご自分でも簡単に確認できると思います。

具体的には、補色とは以下の色の組み合わせです。

レッド　　＝　グリーン
コーラル　＝　ターコイズ
オレンジ　＝　ブルー
ゴールド　＝　ロイヤルブルー
イエロー　＝　バイオレット
オリーブ　＝　マゼンタ

この２色同士のテーマを、先ほどのニワトリが先か卵が先か的に比較してみると・・・。

スペース（グリーン）があるから
反発を超然（レッド）にできるのか

超然（レッド）としているから
スペース（グリーン）を作ることができるのか

独立心（ターコイズ）を持つことで
集団のなか（コーラル）にいながら依存関係にならないことを助けるのか

集合的意識（コーラル）を持つことで
独立心（ターコイズ）を持ちつつも孤独にならないことを助けるのか

天の意志を信頼（ブルー）するから
トラウマから再生（オレンジ）できるのか

トラウマから再生（オレンジ）するから
天の意志を信頼（ブルー）できるのか

内なる直感（ゴールド）が
外からの直感（ロイヤルブルー）をもたらすのか

外からの直感（ロイヤルブルー）が
内なる直感（ゴールド）を引きだすのか

喜び（イエロー）が奉仕（バイオレット）を生みだすのか
奉仕（バイオレット）が喜び（イエロー）を生みだすのか

恩寵（マゼンタ）が
希望（オリーブ）をもたらすのか

希望が生まれる（オリーブ）から
恩寵（マゼンタ）に気づくのか

・・・これは一例で、このようにして各色のたくさんの質を、その補色がどのように補えるのかを見て、色をジャッジしないこと・統合することができると思います。


また、各色のなかの隠れた３つの原色を見ても、補色同志の原色を足すと３色が非常にバランスが良くなり、補色の２色によってすべての色を統合できることがわかります。

※オーラソーマには各色に隠れた原色を数値化するやり方があります。

ブルー＝Ｂ、イエロー＝Ｙ、レッド＝Ｒと表記します。

レッド ３Ｒ＋グリーン１．５Ｂ１．５Ｙ＝１．５Ｂ１．５Ｙ３Ｒ
コーラル２Ｒ１Ｙ＋ターコイズ２Ｂ１Ｙ＝２Ｂ２Ｙ２Ｒ
オレンジ１．５Ｒ１．５Ｙ＋ブルー３Ｂ＝３Ｂ１．５Ｙ１．５Ｒ
ゴールド１Ｒ２Ｙ＋ロイヤルブルー２Ｂ１Ｒ＝２Ｂ２Ｙ２Ｒ
イエロー３Ｙ＋バイオレット１．５Ｂ１．５Ｒ＝１．５Ｂ３Ｙ１．５Ｒ
オリーブ２Ｙ１Ｂ＋マゼンタ１Ｂ２Ｒ＝２Ｂ２Ｙ２Ｒ

ターシェリーカラー同志の補色はすべて２Ｂ２Ｙ２Ｒに

プライマリーとセカンダリー同志の補色はプライマリーが３でセカンダリーが１．５ずつの組みあわせになります。

どの補色も、２色を合わせるとトータルバランスが非常にいいですよね。

このように補色同志を探求すると、一見まったく違う色同志が、実は互いを補いあって、その色をサポートしていることがわかり、その色のギフトの質により深い理解を得られるのです。

最後に余談をおひとつ。

最初にお話ししたキリストの神性と人性については、実は「両性説」「単性説」というものもあります。

両性説は「キリストは神性と人性を同時に持った存在である」

単性説は「キリストは神性と人性が融合した存在である」

これも補色でいえば、両性説はイエローで、単性説はバイオレットって感じがします～。

今度、補色をテーマにしたオンゴーイングエデュケーションデイを開催します。

補色の理解を深め、統合し、ご自分のなかのニワトリ卵問題（自分を統合する）を一緒にすっきりさせましょう。（笑）