こんにちは、東京・アマーリエのティーチャー
上野香緒里です。
私は現在サロン&スクール業と平行して、某大学で西洋哲学を勉強中。
西洋哲学で検討される概念のひとつに「コナトゥス」と呼ばれるものがあります。
コナトゥスとはラテン語で、「努力」「衝動」「傾向」などの意味があります。
※ちなみに、西洋哲学の用語にはラテン語が多く登場します。
17世紀くらいまでのヨーロッパでは、話し言葉こそ現在とほぼ同じ言語が現在とほぼ同じ地域や国で話されていましたが、書き言葉としては主にラテン語が、いわば公用語として使われていました。
コナトゥスについて、17世紀オランダの哲学者スピノザは、以下のように述べています。
「おのおののものが自己の有に固執しようと努める努力は、その物の現実的本質にほかならない」
『エチカ』第三部定理七より
もう少しわかりやすく書き直してみると・・・
「おのおのの物がそれ自体の存在を維持するために働く力は、その物の本質そのものである」
さらに、これを自分に置き換えて書き直してみると・・・
「自分が本来の自分で在ることを維持するために働く力は、自分の本質そのものである」
医学や生理学でいう自己治癒力や恒常性(ホメオスタシス)も哲学的に見ればコナトゥスの働きと言えるかもしれません。
ケガをしても自然に傷口はふさがるし、体温や血圧などもなんらかの原因により一時的にバランスが崩れることがあっても自分が意図に関係なく勝手に健康な状態に戻ろうとしますよね。
もちろんコナトゥスは肉体的な力だけのものではなく、精神的な力にも当てはまります。
これらの力は赤ん坊にも、そして動植物にもありますから、コナトゥスを働かせるのに訓練や経験は必要ない、さらに獲得しようとしなくてもいいということです。
つまりコナトゥスは「自然的に備わっている力」
ひいては「本質」ということになるでしょう。
・生きようとする力
・自分であろうとする力
・元に戻ろうとする力
これらが誰にでも本質として備わっているとすれば心強く感じませんか。
スピノザはコナトゥスを増幅させるほど幸福に近づくと考えました 。
オーラソーマではオレンジに「タイムラインの再生」というキーワードがあります。
肉体的・精神的・霊的いづれのレベルにおいても、なんらかのショックな経験によって大きなダメージを受けてしまったとき、それを修復し再生してくれるのがオレンジです。
この再生させる力もコナトゥスによるものかもしれませんね。
オレンジはゴールドのスターよりもなお深いレベルに在るものとも言えます。
人生のいっとき、ショックという大嵐に自分がかき消されてしまうように思えたとしても、その奥には何も変わらず自分自身(生きようとする力)が悠然と存在しつづけている。
その力が損なわれないことによって私たちはみな必ず再生できる。
それがオレンジのもう一方のキーワードである「至福」にもつながる・・・。
スピノザは著書のなかで、コナトゥスについて非常に鋭く論理的にその実在を証明していきます。
自分のコナトゥスが自然的に発揮されるのを遮らなければそれでいいんだよと。
そしてそのことが、他者をも幸福にするんだよと。
なんだか、まるでオーラソーマそのものという感じがします(笑)
たしかに!
誰もが本質としてコナトゥスを持っているのだとしたら、自分は思っているよりずっとポジティブで力強いのかもしれませんよ。
上野香緒里 プロフィール
オーラソーマスクール&サロン「アマーリエ」代表
英国公認オーラソーマティーチャー/レベル3(上級)
リコネクションプラクティショナ-/レベル1・2・3
奇跡のコーススタディティーチャー
コズミックダイアリー(13の月の暦)講師
ユニオミスティオイルセラピスト、レイキヒーラー
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