パーミストリーケアとの出会い(鈴木シュリーラさん)

ときどき不思議に思うことがあります。

それは人が何に興味を持つのかということに関することなのですが……。

以前、職業選択ということについて、ちょっと不思議な感じを持ったことがあるのです。

たとえば、ある人たちは人が子どもが生き生きと育っていく姿に寄り添いたくて、幼稚園の先生になりたいと思うかもしれません。

ところがそういう人々がいる一方で、その同じ時期に人が老いていく姿に寄り添って、その人達の助けになりたいと介護の仕事を望んでいる方々もいるわけです。

そして、おそらくですが、幼稚園の先生になりたい方は、同じように人に接してサポートする仕事でも、介護士になることは思いつかないかもしれません。

同じように介護の仕事を望む方々は、幼稚園の先生になることは思いつかないかもしれませんね。

こういう職業選択のような場合だと、それぞれの人が所属する時代や地域の条件に拘束されて、その可能性のなかで選択が起こるしかないとも言えます。

そういう意味では、誰もがその社会を構成するある部分に興味を持って、その領域に関与し、その構成員となって社会に貢献するわけでしょう。

それでも個々人がそれぞれの成長過程で、人生のそれぞれ異なる側面に興味を持つ運命に導かれるというのが、ちょっと不思議なようにも思えたのです。

個々の人生のなかでは、その人がたとえばその職業に興味を持つに至った伏線だったり、出会いだったりが展開しているに違いありません。

でも同時に、たとえば、医者になろうという望みを持つ人、法律に関心を持つ人、音楽家になりたい人、画家になりたい人では、その希望や関心が交換可能だとはちょっと思えませんよね。

なにかやはり、その時代その領域での社会構成に制限されたという以外の、もう少し内的な興味・関心の違いが当人のなかに内蔵されていたとしか思えません。

やはり、DNAとか、別な言い方では魂といった表現に関わるような指向性が、その人の内面にすでに存在していたのだろうと思います。

今回ご紹介するシュリーラさんは、オーラソーマのティーチャーになるための学びでイギリスに滞在しているあいだに、手相術に興味を持たれたと言います。

オーラソーマのティーチャーになるためにデヴオーラを訪れる方々はたくさんいるでしょうが、オーラソーマパーミストリーケアに興味を持つ人がそれほど多いとは思えません。

やはり、そういうことが起こることになっていたのだろうなぁ、としか言えませんよね。(*^_^*)

では、鈴木シュリーラさんの記事「パーミストリーケアとハート」から、シュリーラさんが手相術との出会いを書かれた部分をご紹介しましょう。


今、振り返ってみると、パーミストリーケアとの出会いは、私のハートの呼び声からはじまったように思えます。
パーミストリーとは手相術のことです。

私がT2 コース受講のために渡英し、デヴオーラのルチアエンジェルの本棚の片隅にあったジョン・ディロンガイ氏著「Aura-Soma Palmistry & Hand Massage」と出会ったのは2008 年。


その本を見たとたん、心から惹かれ、日本に持って帰ろうと思ったのは、私の内なる声だったのだと、今では確信しています。
なぜだかわからないけれど、惹かれる。
そんな気持ちに素直になったとき、パーミストリーケアとともに歩く道が開かれていったように思います。

ジョンさんの著書を読んだとき、私は心から驚きました。
そこには「オーラソーマプロダクツで手をケアすることで、手相を改善する可能性」と書いてあったのです!
読み進めていけばいくほど、ワクワクが止まりませんでした。

まったく予想もしなかった、オーラソーマプロダクツによる手相へのアプローチは、大きな変容への可能性を感じさせ、私が学んできたオーラソーマとマッサージ(私は国家資格である按摩マッサージ指圧師でもあります)が、パーミストリーケアで役立たせることができるのではないかと思いました。



ジョンさんの類い稀なる叡智の結集であるこの著書を基に、施術者としての経験を活かして、私なりに効果的だと思われる施術体系を考えました。
それを試してみたときの心地よさは、まるで全身マッサージを受けた以上の深さで、その癒しの効果に驚くばかりでした。
私のハートは文字通り、パーミストリーケアがこれからもたらすであろう、すばらしい可能性に心躍っていたのです。

革新的でありながらも、古代の叡智の結晶であり、かつ存在の深いところにまで届くこのハンドケアを、オーラソーマを愛するみなさんにお知らせし、わかちあいたいという気持ちが泉のように湧いてきたのは、それからまもなくのことでした。

そしてシェアリングデイ(現在のオンゴーイングエデュケーションデイ)と
して提供するようになったのは、2010 年あたりだったと思います。
今ではパーミストリーケアをセッションとして施術するセラピストも現れ、オーラソーマをご存じない方にもプロダクツのパワーを感じていただける機会が、少しずつ増えてきているようです。
そんな様子を聞くたびに、ハートの呼び声にしたがうことがすべての道を開くのだなと実感しています。

『リビング・エナジー』Vol.9(p34)


 

【革新的でありながらも、古代の叡智の結晶であり、かつ存在の深いところにまで届くこのハンドケアを、オーラソーマを愛するみなさんにお知らせし、わかちあいたいという気持ちが泉のように湧いてきた】

出会いが起こるときはそういうものなんでしょうね。

pari 記

 

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