シルバー/ゴールド

シルバー/ゴールド

   『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』より
           ヴィッキー・ウォール

        
子どものころ、親が自分に対して持つ関心をうるさく感じたことはありませんか?

もちろん子どもいっても、幼年時代や少年少女のころではなく、思春期に向かうころからの話です。

もっとも最近は、子どもたちは誰もが成長を急がされて、小学生のころから親の言葉をうるさがるようなメンタリティを身に着けてしまうのかもしれませんが。

でも、人間の成長には、親の関心をうるさがるような段階がどうしても必要です。

自分のことを自分で決めて、その自分の選択の結果を、成功も失敗もふくめて自分で経験することが必要だからです。

ところが、親からうるさく干渉されて育った子どもは、いざ自分が親になってみると、やっぱり自分が子どもだったころのことを忘れて、自分の親と同じようにいろいろ子どもの選択に口を出したくなってしまうものです。

こうして文化というものが後の世代に引き継がれていくのだとすれば、それもまた人間社会を安定的に継続させるための必然的な形だったのでしょうね。

ところで、近年地上世界で起こっている大きな異変は、世界中に広がっている核家族化の傾向です。

それまでの大家族制度のなかでは、人間は三世代・四世代が同居する大きな家族のなかで成長してきたものでした。

そこには、いろいろな年齢を生きている家族がいて、そのことによるある種の価値観の相対化と言うか安定があったのかもしれません。

考えてみると、いまは家族のなかに親と子しかいない家庭が大部分なんでしょうね。

いいとか悪いとかいうことではなく、これはこれまでの時代との大きな断絶が起こる可能性とその基盤を提供しているように思われます。

それでも子どもは大人になっていくために、自分で選択して自分でその結果を受け入れるプロセスを通り抜ける必要があるんですよね。

そういうことを体験したいと望んだ欲望が、この人生というゲームのなかに入ってきているわけですものね。

こういう思春期から成年期へかけての年代を、ヴィッキーさんはどんなふうに見ていらっしゃるんでしょうね。

では「チャイルドセット」の4番めに現れる「B14 新しい時代の叡智」(シルバー/ゴールドについてのヴィッキーさんの解説をご覧ください。


https://artbeing.com/aura-soma/equi/B014.html

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シルバー/ゴールド

あなたの手を取らせてください
愛の純粋なゴールドとともに
あなたの痛みを和らげ
あなたのハートを高揚させ
あなたの魂のドアを
知恵の光へと開く
方法が見つかるように
    エドナ・ホルフォード

子どもたちの視野が広がり、学校の友達や先生、さらにはガールフレンド、ボーイフレンドとの関わりによって交際範囲も広がるときは、より大きな知恵と保護が必要になってきます。
この時期、子どもが人生へと足を踏み入れるのを、両親は一歩退いて見ていなくてはなりません。
子どもを待ち受けている落し穴や誘惑、つらい思いや幻滅に気づいている親は、体験を分かち合い、保護し、導いてあげたいと望むのですが、言葉という道具は役に立たないことに気づかされるのです。

さらに事態を悪化させるのは、子どもが一人前の権利を持った個人として、すべて自分でやらなくては気がすまず、ハートから差し伸べられた助けすら退けてしまうということなのですが、しかし彼らはそうやって成長していくのです。

こうした状況においては、親と子の双方に知恵が必要であり、知恵を表すゴールドは誰にとっても有効で、子どもを親に、そしてシルバー・コードに結びつけ、あらゆる人を守り、導いてくれるのです。

こうして私たちは今、思春期から成年期へかけての年代へやってきました。
それは生まれて間もないころ、まだ泉門が閉じる前に与えられたものが、知恵とともに解放される時期なのです。
過去の記憶の貯蔵庫は、将来への懸け橋であり、シルバー・コードの記憶の貯蔵庫の贈り物を、心置きなく現在に活用することができるのです。

どんな組合せにしろ上の部分にゴールドが来たら、それは知恵と関係し、知恵を与えるということを覚えておいてください。
ゴールド/グリーンは、自分のスペースと場所を正しく選び、使うための知恵を与えます。

 


ゴールド/レッドは、大地とつながるための、また性的なエネルギーを使うためのバランスの取れた知恵を与えます。

 


ゴールド/ブルーは、ヒーラーに知恵を与え、存在全体に平和と調和をもたらします。


(訳注・ボトルのできた当時は、ゴールドとイエローの区別はあいまいでした。
これらのボトルは現在、上の部分がイエローとして存在しています)


      『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p224-225)
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【この時期、子どもが人生へと足を踏み入れるのを、両親は一歩退いて見ていなくてはなりません】

【子どもを待ち受けている落し穴や誘惑、つらい思いや幻滅に気づいている親は、体験を分かち合い、保護し、導いてあげたいと望むのですが、言葉という道具は役に立たないことに気づかされるのです】

それが人生というゲームなのかもしれませんね。

pari 記

 

 





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