コンサルテーションで欠けていた色

コンサルテーションで欠けていた色
「マイクの質疑応答」より     マイク・ブース
        現象世界は「二元性の原理」が支配する世界です。
それにはいろいろな意味の包含がありますが、そのひとつに何かが現象するためにはそれに注目する存在がいなければならない、というのがあります。
なぜなら、何かが現れるためには、その現れに気づいている誰か、あるいは何かが必要だからです。
誰にも、あるいは何にも気づかれないで、しかも現象するということは不可能だからです。
誰にもけっして経験できない素晴らしい体験、などというものに意味があるでしょうか? (*^_^*)
何かが現象するためには、その現象に気づいている存在が絶対に必要不可欠なのです。
その気づいている存在が何かに注目したから、注目されたものは現象できたわけです。
こういうことが「二元性の原理」の背後にあります。
これは、何を暗示するか?
それは、何かが現象できるためには、それ以外のものが注目されないことが必要だということです。
なにを当たり前のことを、と思われるかもしれませんね。(^^;)
でも、この事実が全現象世界の背後にあるのです。
つまり、誰かと誰かが結婚しておめでたい、さあ結婚式だ、という現象が現れるためには、その背後に、近所の誰かが亡くなった、さあお葬式だ、という現象が注目されていないことが必要なのです。
たまに、それが同時に起こって、その両方に出かけたりもしますが。(*^_^*)
何を言っているか、わかりますよね。
よく、コップに水が半分入っているのを見て、あなたはそれをどう思うか?、といったようなことが言われることがあります。
ある人は、それを見て、ああ、もう半分しか残っていない (>_<)、と思う。
別の人は、それを見て、なんと、まだ半分も残っている (@_@)、と思う、と。
どちらが正しいというのではありません。
何かに注目することによって現象世界が表れている、というだけです。
今回のマイクの質疑応答にある、「コンサルテーションで欠けていた色について」という質問に対するマイク・ブース氏の解答は面白いですね。
では「マイクの質疑応答」から、それに触れている部分をご紹介しましょう。
       —————————————————————— 質問  コンサルテーションで欠けていた色については?
マイク  そこに欠けているものを見ることは手軽で、有益なことですが、クライアントとのコミュニケーションにおいては、その人が選ばなかったものをあまり強調し過ぎない方が良いでしょう。 それより選んだものにフォーカスすることに時間を使った方が良いでしょう。
何故なら、それがその人があなたに示そうと決めたものであり、彼らがワークする必要があることだからです。 オーラソーマの哲学には、異なった二つの側面があります。 何が欠けているのかを知ることはコンサルタントにとって助けになりますが、色のスペクトルの内で表明されていない部分があった場合は、それに、フォーカスを当てることがコンサルタントには大変役立ちます。 何故ならその人が見たくないと思っていることの重要な鍵がそこにあるかもしれないからです。
もう一つの側面として、クライアントと「あなたが選ぶ色があなたであり、それはあなたの必要としているものを映し出す」という全体的アプローチでどうぞワークしてください。
私たちはそれをコンサルテイションの一番大切な基本としてワークします。 私たちはクライアントが選んだものとワークしますが、しかし、彼らが選ばなかったものが表わすことを私たちの内に理解してワークするのです。
        『リビング・エナジー』Vol.2(p80)
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「あなたが選ぶ色があなたであり、それはあなたの必要としているものを映し出す」というメッセージにはそういう側面があるんですね。
どんなことも、ポジティブに表現することもできれば、ネガティブに表現することもできます。
そしてそのどちらが正しいとか、間違っているということでもなさそうですね。
すべては「リーラ(神の遊び)」なのでしょう。
pari 記

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