七番目の子供の、そのまた七番目の子
『リヴィングエナジー』:「序章」から
ヴィッキー・ウォール
今回から、ここでヴィッキーさんの人生をまたご紹介しようと思います。
もしオーラソーマのイクイリブリアムボトルが「魂の鏡」だとするなら、その創始者ヴィッキーさんの人生は、まるで「オーラソーマ」そのものを映し出す鏡のようなところがありますよね。
彼女の人生は、やはり誰が考えても一般的な人生ではなさそうです。
とても変わっていて、そしてやはり何度読んでも面白い。(*^_^*)
こんなに不思議なドラマは、やはり人間の脚本家の作り物ではこしらえることができないでしょうね。
一回一回、簡単に読み流せる程度の長さで、お送りしようと思います。
まずは、「序章」からゆっくりはじめましょう。
序章
そっと歩んでください、友よ。
あなたの歩むのは、私という人生の織物の上なのですから。 目もあやな縦糸と横糸によって、時の初めから、繰り返し繰り返し演じら れてきた美しいドラマ。 必然へと運命づけられ、やがて明かされる目的へと進んでいく、その歩の 織り成す見事な模様の上を歩むのですから。
私はロンドンに生まれました。
七番目の子供の、そのまた七番目の子としてです。
父もその両親も、ハシディズムの人でした。
ハシディズムというのは、聖書の神秘的な側面を含む深い宗教の一派で、父はカバラとゾハール(モーセの五書のヘブライの神秘主義的注釈書)のマスターであり、そんな背景のせいで、植物の癒しの作用や、薬効に関する知識、そして自然の癒しの方法に詳しかったのです。
その知識は私に受け継がれましたが、そんな父との幸せな時間は、継母の執念深いいじめにあって長続きせず、とうとう十六歳で私は家を出ました。
私は子供の頃から繰り返し、不思議な体験をしていました。
そうした経験の中には、自分が何をしたわけでもないのに人の病気が治ってしまうとか、人のオーラが見えるといったことがあり、幼い私は理解できないだけに、時には恐くなったものでした。
そして、そんな体験の繰り返しの内に、戦争となりました。
いたるところで、人が傷つき、死んでいき、戦争は私にとって、そうした人々のオーラのパターンを観る、霊的な調査の時期でした。
けれども私にとって決定的で、運命的な出来事は、ミドルセックスのウエスト・ドレイトンで、エドワード・ホースレーに会ったことです。
彼は年老いた薬剤師で、いくつものハーブを壁に吊し、昔ながらの方法で錠剤を作り、薬を調合していました。
ここで私は、心ゆくまで、父からの教えをもう一度復習し、使うことができたのです。
このあいだに、いくつかの小さな奇跡が生まれました。
原料不足の折りに、手順を間違えて失敗作をこしらえてしまった後、ふとしたひらめきによって、意外な方法を試したところ、とてもすばらしい治療効果のあるものがうまれた、ということもあったのです。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p6-7)
「七番目の子供の、そのまた七番目の子」……。
そしてヴィッキーさんは「十六歳で私は家を出ました」とさらっと書いていますが、これが意味するところはちょっとわれわれの想像にあまりますね。
最近、「ホームレス中学生」という実話に基づくドラマを見たことがありましたが……。
まあ、こういう特別に用意された人生というのもあるんでしょうね。
pari 記