鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色 ≪【苺色】いちごいろ≫

私が住んでいる栃木県は、全国有数の苺の産地です。
今の季節は苺のシーズン真っ盛り。 産地だけあって、安いうえに新鮮なものが手に入り、毎日のように苺を食べています。
イチゴ
よく熟した小粒の苺を、たくさん買い込んでジャムを煮たり、ここ数年では、話題の酵素ドリンクを作ったりもしています。
今回、取りあげるのは「苺色」
苺色
少し紫みをおびた赤色なのですが、それホントに苺の色? と思いますよね。
実は、いま私たちが苺と呼んでいるものは、江戸時代末期に渡来したオランダイチゴのことで、それ以前の日本では、木苺のことをさしていました。
木苺
ですから真っ赤な色ではなく、少しくすんだ紫みのある赤色なのです。
ところでキリスト教では、聖母マリアと苺はつながりがあります。
5月は「聖母の月」として1か月間お祝いをし、「聖母の訪問」という祝日があります。
5月は、その年最初の果物である苺が実る(この場合はオランダイチゴかもしれませんが)時期です。
赤い実は、キリストと同様にマリアの愛、受難や殉教を思い起こさせます。
苺の小さな種は、一粒一粒が涙の形をしていて、マリアの涙を表しているとも。
聖母マリアの衣装には、苺の模様が付けられていることが多いそうですが、こんな理由からだったのですね。
苺という漢字は、草冠(くさかんむり)に母と書きますが、それもまた、聖母マリアと苺の関係を連想させて、なんだか不思議。
聖母マリア
実際、漢字の由来を調べてみたら、こんなことがわかりました。
苺は子株を次々と生みだすことから、草冠に母の字をあてたようです。
苺苺は「ばいばい」または「まいまい」と読み、植物がどんどん増えてはびこるさまを表しているとのこと。
植物もまた「母は強し」なのですね。
オーラソーマの色の言語である、レッドの「生命力」や「エネルギー」に通じます。
red
今年は5月6日から、日本の旧暦の二十四節気「立夏」に入ります。
文字通り、次第に夏らしい日が多くなります。
水を張った田圃からは、蛙の鳴き声が一斉に聞こえてきます。
そういえば「母の日」ももうすぐですね。
今年は赤いカーネーションではなく、大粒の高級な苺を贈ろうかと思います。
「草冠の母」にちなんで。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
———————————— 英国オーラソーマアカデミー資格講座 リニューアルコース パーソナルプレゼンテーションスキルコース 日程 2015年6月4日、11日、25日          (すべて木曜日)全3日間 会場 栃木県宇都宮市 カラーズガーデン 講師 鮎沢玲子 お申込み・お問合わせ reiko@colors-garden.jp TEL:028-667-8006
その他のスケジュールはこちらで確認できます。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/bb5561.html
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