前日までの雨はすっかりあがり、昼からは青空も見えて、雨上がりの清々しい空気につつまれて、セレブレーションははじまりました。
その様子は、世界にも放映されたのでご覧になった方もおられるかと思います。
さすがにヌラの肉体との最後の別れともなると、意識として、あるいは光として存在してくれているとはいえ、寂しいものです。
セレブレーションは、ヌラとラハシャの自宅から歩いて10分ほどにあるメルバナホールというOSHOのコミュニティの瞑想ホールで開催されました。
オーストラリア各地から、そして台湾や日本からも150人ほどの人たちが集まり、ヌラの声によるポマンダーのガイドからはじまりました。
その後、ラハシャの瞑想のガイドへと導かれていきました。
ヌラのお棺には、前日に地元の有名な画家によって一日がかりで桜の花が描かれ、当日は盛大な花で彩られました。
10人ほどのミュージックメンバーによる生演奏で、皆が歌い踊るなか、ヌラのお棺の前ではヌラの孫娘のジャミーラがバラの花びらを集めて、それを自分の頭のうえに放り投げて、ひとりで遊んでいました。
あとで聞いたところによると、それはナナ(ヌラ)がジャミラの誕生日のときに教えた遊びだそうで、そのときジャミーラはヌラと一緒に遊んでいたのかもしれません。
ラハシャもバンドの一員に加わり、ホールに溢れる愛に涙し、ヌラを思い、歌い踊り、ヌラを送り出したときにはすっかり日が暮れていました。
夜空の星が輝くなか、ヌラのお棺を乗せた車の赤いテールランプが遠くに消えていきました。
江谷 記
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