ニューアース その2

ニューアースとオーラソーマ その2
ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-/エックハルト・トール ¥2,310 Amazon.co.jp
前回はエックハルト・トールの「ニューアース」(サンマーク出版)についてご紹介しました。
そして、この本を取り上げた理由は、オーラソーマシステムの「意識の鍵」というキーワードと関連しているから、と説明しました。
オーラソーマ・システムは、本来のあなた自身の「意識」に至る鍵であり、この「ニューアース」の本の目的も、「意識を変化させること、つまり目覚めさせることだ」ということなので、オーラソーマ・システムの観点から、この本を読み解いていこうと思います。
そうすることで、「意識の鍵」としてのオーラソーマ・システムをより深く理解していただけるのではないかと思います。
この「意識の鍵」ということの理解は、オーラソーマ・システムを理解するための基礎の基礎だと、私は考えています。
さて、「ニューアース」の第二章は、「エゴという間違った自己のメカニズム」というタイトルになっています。
なぜ、エックハルトが、ここでこのテーマを持ち出しているかというと・・・
「幻は、幻と認識すれば消える」
・・・からです。
「幻の認識は幻の終わりでもある。 あなたがそれを現実と誤解している間だけ、幻は存続する。 自分が何者でないかを見極めるなかから、自ずと自分は何者かという現実が立ち現れる」
したがって、「エゴという間違った自己のメカニズム」について理解すれば、そのエゴが幻だと認識することになる、ということです。
これは、仏陀のアプローチでもありますね。
「ネティ、ネティ・・・あれでもない、これでもない」と、すべてを否定していくアプローチです。
禅では、「無」ということであり、それが考案にもなっています。
オーラソーマでは、ターコイズでの説明がこれにあたります。
アナンタカンダのチャクラ、ターコイズでは、ラマナマハリシの「自分は誰か」という問いかけがこれにあたります。
「あなたは誰か」という問いかけでは、あなたは名前ですか? あなたは肉体ですか? あなたは思考ですか? あなたは感情ですか? あなたは自分の所有している物ですか?(たとえば車とかお金とか家とか宝石とか)ということを具体的に、綿密に問いかけていきます。
そうすることで、偽のあなたは剥がれ落ち、「自分は誰」かという、真のあなたが立ち現れてくるのです。
ラマナ・マハリシは、そのように自分に問いかけることで悟りを得たといわれています。
ちなみに、ラマナマハリシはこの人です。
あるがままに―ラマナ・マハルシの教え/著者不明 ¥2,940 Amazon.co.jp
実際のところは、私たちは、自分の肉体に同一化し、それが自分だと思っているので、自分の肉体がなくなればすべてが終わってしまうと思いますし、死への恐怖もここに根ざしています。
エックハルトは、この章で「自己の幻」「所有という幻」「欲望のメカニズム」「自己同一化(アイデンティティ)のメカニズム」を解き明かしていきます。
私たちが、その真の本質を忘れてしまっていると、自分の人生に意味を見出せなくなったり、自分がやっていることにも価値を見出せなかったり、どんなにお金持ちになっても、宝石を身に着けても充足感を得ることはありません。
それは、自分の人生が自分の真の本質に根ざしていないからです。
偽の自己、エゴに根ざした人生を作りだしてしまっているからです。
内なるエッセンス、自分の真の本質に根ざすことによって、内なる豊かさと同時に外側での人生での豊かさ、充実感を得ることができるのです。
それが天命を生きるということにつながってきます。
オーラソーマで言うと、第一本目の魂の目的を生きる、ということでもあるのです。
尚 記
     
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