こころのウイルス

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このブログを読んでいる方なら、コンピューター・ウイルスというのをご存知だと思います。 実際ウイルスにやられてひどい目にあった方もいらっしゃるかもしれません。
コンピューター・ウイルスは自己複製によって増殖し、損害を与えるためのプログラムを持っているものもあり、これに感染するとコンピューター内のデータを勝手に書き換えたり、削除したり、画面表示を消してしまったり、最悪コンピューターの心臓部分のハードデスクを破壊してしまったりもします。
これに対してはアンチウイルスソフトがあり、メールの送受信やウエブサイトなども、これらのソフトがないと、うかうかアクセスできないですよね。
対して、人間がかかるウイルスとして、生物学的ウイルスというのがあります。
インフルエンザやエイズ、天然痘、帯状疱疹、ペスト、肝炎などはそれらの生物学的ウイルスによるものです。
13世紀から14世紀にかけてヨーロッパに蔓延したペストは、ヨーロッパの全人口の四分の一が死亡したとされていますし、1918年の冬から春にかけて猛威を振るったインフルエンザは、世界中で大流行し、合計で2千万人以上の犠牲者が出たとされています。 これは当時の世界人口の1%に相当し、第一次世界大戦の先頭による死者合計を上回る数字だそうです。
数年前に話題になった鳥インフルエンザは、この1918年のインフルエンザのパターンに酷似しているというので、WHOからも注意が呼びかけられ、世界中の製薬会社もそのワクチンの発見と製造に血眼で取り組んでいます。
今は人間向けではありませんが、口蹄疫が広がっていますね。
生物学的ウイルスに対しては、人間の身体は免疫のシステムで持って対抗しますが、エイズウイルスなどはこの免疫システムも有効には働かないのでやっかいです。
インフルエンザや帯状疱疹などにかかった体験のある方はわかると思いますが、これらのウイルスにかかると結構つらい思いをしますよね。
どうしてこんなところでウイルスの話をしているのだろう? と思っておられる方もおられると思いますが、実際にウイルスにかかるということが、どうことかということを理解してもらい、体験として感じてもらいたいと思ったからです。
というのは、実はこれらのウイルスよりもさらにもっと人間に影響を与えているものに、自分がそのウイルスに感染していても自覚がないウイルスがあるからです。
しかもこのウイルスのために、アメリカだけでも毎年100万人以上が亡くなっているそうなのです。
このウイルスにかかると、ひどい場合には薬物中毒やガンなどの変成疾患、ウツ病や社会的暴力、家庭内暴力や虐待、拒食症、人間関係の崩壊などを引き起こしてしまいます。
一般的な症状としては、失敗への恐れ、成功への恐れ、ものごとが決断できず、先延ばしや、内的葛藤、自分自身を傷つける思考パターン、数学嫌いなどの学習の壁、タバコやコーヒーをやめようと思ってもやめられない、花粉、植物、動物のアレルギー、人から拒否される不安や人間関係を難しくしてしまう行動パターンなどに現れるようです。
オーラソーマでは自分を愛することを教えていますが、学ばれている方のなかには「自分を愛すること」が重要なテーマと思っておられる方もいるかもしれません。 でも、実は「自分を愛せない」というのは、このウイルスのせいかもしれないのです。
次回に続く。。。
尚 記