知ることによって自由になる

知ることによって自由になる

      「宮川明子インタビュー」より    宮川明子

       

知っているつもりが、ほんとうは知らなかったなんてこと、よくありますよね。

言葉や概念は知っているものだから、自分では知っているつもりになっている。

でも、実際にそれを自分の体験として知っているわけではないから、いざ自分でやってみるとなったら実際はできないわけです。

場合によってはというか、人によっては、そのことに気づいた時点で実際に自分でやってみようとする人もいるでしょうね。

そして、具体的に自分でそれを実現できるところまで行ったら、それはそれで、そのことに関しては自由になります。

実際にできるわけですから、そのことをやりたければやるし、別にやらなくてもいいわけです。

でも、なかなかそういう人ばかりではありません。

実際は自分でできるところまでは行けずに、それができたらとてもいいんじゃないかというような思いだけが残ってしまうこともあります。

こういう場合は、ちょっとはた迷惑なことも起こるみたいですよ。

つまり、自分の思いを他の人に投影してしまうというようなことが起こったりするみたいです。

ちょっとまずいかも。(*^_^*)

では、「宮川明子インタビュー」から、宮川さんがそのあたりのことを語った部分をご紹介しましょう。

       

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宮川
さっき、オーラソーマがカバラとかそういうのと対応していると聞いた途端に「あっ、それはすぐ知りたいな」と思いました。
私は、そんなにトータルに考えてやってるわけじゃなくて、思いつきばったりでやってるわけですよ(笑)。
でも、ベースに数の知識とか、私のなかにわりと大きなものとしてありますからね。
数字のことにしても、カバラの木にしても、タロットにしても、占星術にしても。
それは、私のなかにベースとしてあって、それがこれはこうだから、こうですよという形ではなにもかも行動に結びつけてるわけじゃないけれど、かなりそれに、影響されたかたちで覚えてると思いますから。
私はもうアストロロジーは自分の肉体のひとつですからね。
それにそういう眼で、自分を観察していくと結構おもしろいんですよね。
そこに縛られてるとかそういう意味じゃなくて、もっと自由になるっていうことなんですけどね。





 

知ることによって自由になる

武藤  知ることによってですか。

宮川  はい。
知ることによってすごく自由になるんです。
使えるようになるわけです。
知らないと支配されてることってあるでしょう。
それは、松村潔さんもよく言われてますし、私もよく思うことなんですけど。
例えば、土星と言えば、規則とか法律とか、古い英知とかそういうことなんですね。
土星を自分のものにしてる人というのは、法律とか規則とかそういうこと全部わかっている人です。
例えばお金の使い方やお金という物の価値とかそういうものが全部わかっている人は、2億借金しようが、5億借金しようが、上手に使える人はお金から自由なわけです。
だけど、お金というもののことをなにもわかってない人は、サラ金地獄に陥ってしまったりしますよね。
そういう人には、それはやっちゃだめですよ、ということで、罰として土星が下るわけです。
規則で縛らないと、その人はできないでしょう。
規則でその人を縛っておかないと何をするかわからないわけじゃないですか。
だけど、ちゃんとそこが分かってる人は自由なんです。
わかるでしょう。
例えば高校生でたばこ吸っちゃいけないとかいうのは、その子がまだ土星が使えないからなんですね。
大人になったらそういうことは全部わきまえてるから自由なわけですよ。
それと同じように自分のなかの男性性とか、女性性とか、金銭感覚にしても、積極性とか、自分のなかのそういった物をよく知れば、どういうときに自分がどういう影響を受けるのかということがよくわかれば、そこから自由なんですね。
そうすると世の中怖いことないじゃないですか。


逆に言うと、自分がこういう風になっていく、自分は今こういう状態なんだってことがわかってれば自由でしょう。
例えば自分の健康状態が良くわかっていれば、今日はこういうふうにしようってできるんだけれども、全然わかんなくて暴走しちゃえば、病気で倒れたりするわけじゃないですか。
そういうふうな感じで、自分自身を知るというのは、非常に自由になることだと思うんですね。
自分が使えない間は他人に投影しますからね。
よそからやって来る事柄としてあるでしょう。

武藤  自分が使えない時はよそからやって来る?

宮川  例えばそれは占星術の基本なんですけどね。
政治家になりたいと思った女の人がいて、世の中をこういうふうにしたいと思ってるとします。
でも自分がなれると思ってないから、政治家の旦那さんと結婚して旦那さんにやらせてしまうとかね。
それも失敗した場合、子どもに投影して、教育ママになって子どもにさせてしまうとか。
そういうふうに非常に暴力的になっちゃうわけですよ。
他人に投影する場合は。

例えば自分のなかにある破壊衝動みたいなことに気がつかなければ、いつも破壊的な男の人を選んでしまって、離婚繰り返してる人とか。
他人に投影しちゃうわけですよ。
自分のなかのエネルギーとかそういうものに気がつかなければね。


でも、その破壊衝動みたいなものはいい方向に向かえば、自分がそれをちゃんと自覚すれば、古い固定概念を壊していく新しい動きとして、ムーブメントとして昇華していけば、別に、他人に、暴力的な旦那さんと結婚する必要ないわけですよね。


そういう意味で私のなかでは、アストロロジーを通じて自分自身を知っていくとか、自分自身のそういう傾向とか衝動とかをよく知っていこうとする衝動ってあるんです。
そういうことをするときに、その手段として、例えばここで緊張関係が生じるって自分が思ったときに、香りでリラックスしようとか、ここでもっと自分を奮い立たせようとか、というふうな形で、今は香りをアロマテラピーを使うわけです。


でもそこでもうひとつ、また色のイメージですが。
じゃあ今日は赤い色を使おうとか、今日は黄色い色で、自分はこう変化するとか、ここから受けるイメージで自分の気持ちがこういうふうになるってことを、もうひとつ、また、メソッドとして加われば、もっと自由になれますよね。

コントロールするのではなくて、コントロールされるのでもなくて、自分でそこのバランスを取っていくために、いろいろ使えると思います。
だから、オーラソーマってさっき聞いて、あ、そうなんだ、って思った途端に、急に分かった気分になってしまいました。(笑)
これは使えるぞというか、楽しいなって思ったっていうか。
今までは、なんであんなたくさんいっぱいあるんだろうって。
あんなのみんな覚えられないぞ、みたいな感じで思っていましたが。
でも考えたら、もしかしたらすごくすっきりしてるんだなあって思いましたね。


宮川さんプロフィール
お茶の水女子大学家政学部児童学科、針灸理療専門学校卒。児童心理学、言語
学治療学を学ぶ。卒業後、教育カウンセリング、幼児、児童教育にたずさわる。
現在、松が丘針灸指圧治療室、松が丘助産院を運営。
「アロマテラピーの学校」主宰、「グリーンフラスコアロマテラピースクール」講師。

東洋医学、植物療法研究家。東京シュタイナーシューレ教員。
著作「やさしいアロマテラピー」「美しくなるアロマテラピー」日本アロマテラピー協会スクール委員。

宮川明子さんのWEBページはこちら↓です。

http://akiko-miyakawa.seesaa.net/
http://www.aroma.gr.jp/index.html

      『リビング・エナジー』Vol.2(p46-47)
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【それも失敗した場合、子供に投影して、教育ママになって子供にさせてしまう
とか。そういうふうに非常に暴力的になっちゃう】

【例えば自分のなかにある破壊衝動みたいなことに気がつかなければ、いつも破壊的な男の人を選んでしまって、離婚繰り返してる人とか】

なるほど、そういうことがあるんですね。

pari 記
 

 



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