チェルノブイリ原発事故の年に

チェルノブイリ原発事故の年に

   『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』より
           ヴィッキー・ウォール

        

オーラソーマのプロダクトについては、【時代の要請に応じて生まれる】ということがよく言われます。

まことに不思議な言い方なのですが、実際に商品企画が先にあって、それに合わせて開発努力がなされるわけではないので、そう表現するしか仕方がないのでしょうね。

ホースレー薬局時代に習慣となった植物エッセンスの蒐集を、ヴィッキーさんはキングズ・ランサムの診療所でキロポジストをするようになってからも続けていました。

ヴィッキーさんは薬屋で学んだ知識をキロポディストになってからも忘れることはなかったようです。

キロポディストをしながら、クリームやローションも作っていたのでしょうか。

たとえ自分用には作ったとしても、販売などはしていなかっただろうと思います。

おそらく、ハーブや花を集めてそのエッセンスを抽出する作業自体が、ただ好きだったのでしょうね。

それでも特に具体的な目的もなく、ハーブのエキスやエッセンス集めて、薬ビンに植物エッセンスのコレクションを作っていたのですねぇ。

しかも、霊感によって選んだ49種類のエキスとエッセンスを、それぞれのビンごとにエキスの割合を変えて蒐集していたというのですから、まさになにものかに対して“準備して待っていた”としか言えないような気もします。

キングズ・ランサムを畳まなければならなくなったときも、その特別なコレクションを連れて出して、しかも新たなものを加え続けたそうなのです。

「バランス」が生まれたのはそれから15年も後のことだそうです。

そして時代の新たな危機に応じるかのように、そこからまた別の製品が誕生します。

ではオーラソーマのポマンダーが誕生したのがどのような時期だったのかを、ヴィッキーさんの言葉で伺ってみましょう。

        

——————————————————————
ポマンダーという名前は、中世の暗黒時代に、保護とヒーリングのため、香りを発散させた方法から来ています。
人間の意識のあけぼのから、香料はいろいろな宗教の聖職者に使われてきました。
インカでは、中心に神聖なハーブを刺した木の実が使われ、エリザベス王朝では、法廷の裁判官が他からの悪い影響を受けないように、ハーブのブーケが渡されました。
ハーブのポマンダーはペストの流行時に護身用に使われましたが、ときとともに神秘的で神聖な実体は失われ、その意味もぼやけていきました。
香りは、その本来の意義からはなはだしく隔たってしまいましたが、オーラソーマはその本来の意義を、ポマンダーにおいて再発見しました。
49種類、7×7という、数秘学的に深い意味を持つ象徴的な数のハーブが、それぞれ、聖なる香りを放っているのです。

 


 

今日では有害物質が大地に撒かれるようになり、植物たちは危機にさらされています。
最近のエッセンスは、20年前のものに比べると、もっと刺激が強くなっており、かすかに酸味もあります。
人もまた攻撃的になってきているようで、それはたぶん、どこかで殺伐とした空気を感じ取っているからでしょう。

オーラソーマのポマンダーは、1986年、私たちの二度目のデンマーク訪問の直前に生まれました。
それはチェルノブイリの原発事故の起こった年であり、スカンジナビア半島は放射能汚染の影響下に置かれました。

状況は非常に深刻で、マイクと私はなにも知らされないうちに唇と喉にいがらっぽさを感じ、ふと思いついて「ポケットレスキュー」をつけてみると、症状は緩和されました。

 

 

その後、何が起こったかを聞いて、汚染を浄化するのにポマンダーを使ったのですが、ポマンダーとポケットレスキューは、見事にその役を果たしてくれました。

私たちが出店した博覧会が終わる頃には、会場の雰囲気は重く、訪問者のなかにはドラッグの愛好者や喫煙者がいて、会の主催者をはじめ数人の人がその重さを払おうと、ハーブの束を手にして辺りをまわっていました。
もちろん裁判官のブーケにちなんだものでしょうが、ハーブの組合せが間違っていたのか、あまり効き目がありません。
私はマイク・ブースをはじめ何人かにポマンダーを持って会場をまわってもらったのですが、その後、その主催者は私たちのスタンドにやってきて、空気が軽くなったと話し、ついでに2、3本ポマンダーを買っていきました。
それ以来、私たちは、辺りの雰囲気が険悪になってくると、ポマンダーを使うようになったのです。

ポマンダーを使うときは、まず数滴手のひらに落とし、それからその手を高く差し伸べ、身体の周りを撫でていき、チャクラや体の電磁場に保護を与えます。
今やたくさんの人がこの保護の方法を活用し、国内と国外とを問わず、需要は増え続けています。

     
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p230-232)
——————————————————————


【オーラソーマのポマンダーは、1986年、私たちの二度目のデンマーク訪問の直前に生まれました】

【それはチェルノブイリの原発事故の起こった年であり、スカンジナビア半島は放射能汚染の影響下に置かれました】

ヴィッキーさんの運命は準備されたものだとしか言えないかもしれませんね。

pari 記

 

 



Twitterボタン