「今日は、ここを掃除しよう!」
「『The Star You Are』CD誕生秘話」から ICHIRO(赤松一郎)
人生で何が起こるかは人生というドラマの登場人物にはさっぱりわからないのではないでしょうか。
そのシナリオはその肉体が誕生したときにすべて完成しているという話も聞きます。
とはいえ、もちろん、それを確認するすべはありませんよね。
すべてが決まっているのかもしれませんが、その人生を生きているわれわれにはそうは思えません。
これから先自分の人生がどうなるのかわからない登場人物の立場にたてば、人生は本当に小さな出来事で構成された、偶然からできているようにも見えます。
でもまた、少し別の観点から感じてみれば、何やらすべての物語は自分の中から出ているようにも思われるものです。
不思議ですよね、本当にまるでわかりませんね。(*^_^*)
作曲家の赤松一郎さんは、オーラソーマのアドバンストコースを受講しようとする奥さんと一緒に、イギリスに出かけたようです。
はたからそういう話を聞けば、ずいぶん余裕のある人生とも見えますが、でも赤松さんにとってはそれは当然の人生の一幕だったはずです。
どうやら、人生は当人にとっては当然と思われることの連続で成り立っているのかもしれませんね。
そして、あるとき部屋の掃除を思い立つ。
すると、スルスルと幕が上がって、CDができあがる話がはじまるのです。(^^)/
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「The Star You Are」CD誕生秘話
1998年、オーラソーマ社の社長であるマイク・ブース氏と共に、一週間イギリスのグラストンベリーを旅し、その後デヴ・オーラでオーラソーマのアドバンスコースを行うツアーがありました。
イギリスは前々から行きたかった国だったので、妻と二人でツアーに参加することにしました。
参加するといっても、私はそれまでオーラソーマのコースを受けていなかったので、アドバンスコースに参加することはできません。
マイク・ブース氏やコースの参加者と一緒にグラストンベリーを旅した後は、フレーザー・ブース氏とパブに行ってギターを弾いたり、一緒にロンドンを旅したり、自由きままにイギリスを楽しんでいました。
デヴ・オーラについて4日めの朝、妻と一緒にヴィッキーズ・テンプルに行ったとき、突然「今日は、ここを掃除しよう!」と思いました。
そのとき、隣にいた妻も「今日はここを掃除したらどう?」と言いました。
そこで、朝食の後、キッチンスタッフに掃除用具を借りて、さっそく掃除に取りかかりました。
約2時間、丁寧に掃除をし、ポマンダーやクイントエッセンスを使ってその空間をクリーニングしてヴィッキー・ウォール氏に話しかけ、その後ひとりでしばらく瞑想しました。
その日から、キッチンでコース参加者のための食事の用意を手伝いはじめ、キッチンスタッフとも楽しく過ごすようになりました。
夕方、キッチンスタッフと共にクラウディア・ブース氏と話したとき、私の作った音楽の話題になり、私の作ったミュージックテープをプレゼントすることになりました。
その翌日、クローディア・ブース氏から、「私の作った詩に曲をつけてくれませんか?」というお話をいただき、その詩をいくつか預かりました。
イギリスから帰ってきてしばらくして、曲作りにとりかかると、まるで天から降ってくるようにメロディーが湧いてきました。
トータルで11曲。
それは、あっという間にできあがりました。
作曲した数を妻に話すと「そういえば、デヴ・オーラでのコース中に11番ボトルがハート型に割れたし、オーラソーマでは、11番は意味深いボトルだから、今回11曲できたというのは意味がありそうね」と言いました。
この11曲は、今は亡きヴィッキー・ウォール氏からの贈り物だと思います。
ヴィッキーズ・テンプルを掃除したことをヴィッキー・ウォール氏も喜んでくれて、すばらしいお返しをくれたのだと感謝せずにはいられません。
98年12月、マイク・ブース氏とクラウディア・ブース氏が日本にいらっしゃったとき、CDを作る話がまとまり、滞在をのばして名古屋でレコーディングに参加し、CD製作は順調にすべりだしました。
しかし、それからがとても長い道のりでした。
ゆっくりゆっくり丁寧に、Eメールを通じて何度も話しあい、アイデアを出しあって一緒にCDを創りあげていきました。
じっくりと熟成され、今ようやく生まれ出た、愛と光にあふれたCDです。
どうぞ、手にとって、ゆっくりお楽しみください。
11曲の光音のハーモニーが、ひとりひとりの星を輝かせ、世界中の人々が愛と平和で満たされていきますように。
Love & Peace ICHIRO
http://artbeing.com/cd_book/aurasoma3/ACD10.html
(※視聴できます)
『リビング・エナジー』vol.5 (p98)
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赤松さんが、なんとなくキッチンスタッフとして過ごしたこと、そしてクローディア・ブースと話した結果が、CDを制作するまでの話につながるのですね。
偶然のようでもあり、必然のようでもあり、不思議としか言えません。
pari 記