内面と外面の男性性と女性性にバランスを取る

内面と外面の男性性と女性性にバランスを取る

 

「日本でのオーラソーマコース」から     フィリッパ・メリヴェーレ


       


日本の常識は世界の非常識、というたぐいの言葉を聞いたことがあると思います。

 

わたしたち日本人が当たり前と思っていることは、けっして世界中の他の国々では当たり前ではないようです。

 

ときには、ある意味で褒め言葉の類に入るのでしょうが、日本の倫理基準は高すぎるのだ、と言われることもあります。

 

よく言われることですが、日本は「和」の国です。

「和すること」、やわらぎを貴いこととし、諍うことを嫌ったわけです。

 

十七条憲法が本当に聖徳太子が創作されたものかどうかはともかく、わたしたち日本人のなかに葛藤を嫌うDMAが深く根づいていることは間違いないことでしょう。

 

まわりの人々に配慮して、それに対応して自分のバランスを取ることが、ほとんど努力を要しない自然のふるまいになっているわけです。

 

このことは、とても穏やかな国民性を作ったわけですが、逆に言うと、日本人にとっては、まわりの人々の意見に逆らって異を唱えることは、とても難しいということでもあります。

 

そして、“自分は本当はどう思うのか”ということを意識する側面が、抑制されてきたことも間違いありません。

 

言ってみれば「個」としての自立という側面が、西洋人のようには成立していない。

 

しっかりとした「自我」が確立していない、という言い方もできるかもしれません。

 

このあたりの印象を、第二次大戦後のアメリカ占領軍の司令官ダグラス・マッカーサーは、「日本人の精神年齢は12歳だ」と評したわけでした。

 

日本で最初にオーラソーマを教えたフィリッパ・メリヴェーレは、西洋人の条件づけを持つ者として、この日本人の在り方にとても強い印象を受けたようです。

 

これから地上人類の新しい意識が構成されていくとき、この日本人の心の持ち方もそれなりの役割を持っているのでしょうね。

 

では、フィリッパ・メリヴェーレの記事「日本でのオーラソーマコース」からご紹介しましょう。


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私が日本でどんな経験を得たかですか?
そうですね、私はここへ、意識のレベルでは日本についても、日本人についても、まったく何も知らないで来たのですが、とても印象的なことがいくつかありました。


遠く故郷を後にし、いろいろな意味で独りの身には、日本人の気前のよさと温かさは私にとって何より美しいギフトでした。


日本人は大変礼儀正しく、細かいことにも気を配る人たちで、それによって生活に調和を与えています
西洋の私たちは、このことから多くのことを学ぶ必要があるでしょう。


私はまた、人々が、そして、この土地がとても穏やかなのにも大変驚き、感動しました。
ロンドンやパリといった首都に慣れている西洋人としては、これほどの規模を持ちながら、ほとんど恐怖を感じないでいられる東京のような都市の存在は驚異なのです


ロンドンでは、東京にいるようには簡単に恐怖を手放すことはできません。


私はこのことを大変不思議に思い、いろいろと考えてみました。


人間性と人間の経験の核にあるものは、普遍的なものです。
そして色を通じて人に働きかけるということは、この真実のエッセンスを発見するということです。

 

私が思うに、異なるのは表われなのだと思います。


大変大胆なことを言わせてもらえば、日本に転生してきたということは、西洋人とは異なる一揃いのギフトとチャレンジを選んだということなのでしょう
そして、この同じ資質が、私が日本で教える際に、チャレンジとして現われてきたりもするのです。


日本人の穏やかな性質は、別な側面から見れば、消極的ともいえるのです
それは、受け入れ、従うという在り方で、日本人に深く根づいているのです。

 

ある意味では、私はこれほどうやうやしく講義を聴いてもらえることは、ありがたくもあり感動も覚えるのですが、その反面、私は実際、もっとたくさんの質問やディスカッションに馴れているのです。

 

オーラソーマは、人に力を与えるという側面を持っています。
自分の自主性と強さを理解する助けになるのです

 


日本でこれほどオーラソーマが広がっている理由のひとつは、ここにあるのでしょうか。
力を与えるという側面が、ここの女性たちに特に関連があるといっては言い過ぎでしょうか。


日本においても世界の他の国同様、生徒の割合は女性が10から20であるのに対し、男性が1です。


私たちはこの惑星上の深い意識のシフトに出会っており、この進化の中心にあるのは、内面と外面の男性性と女性性にバランスを取るということです
人間の精神と魂と、社会の枠組みを通して


一般的に言って、日本の生徒の選ぶボトルが圧倒的に前半のものが多い傾向にあること、そしてプロセスが進むにつれて後半のボトルへと移行していく様子は、とても興味深いものです。

 

 『リビング・エナジー』vol.1 (p46)
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【私たちはこの惑星上の深い意識のシフトに出会って】いる……。

 

【この進化の中心にあるのは、内面と外面の男性性と女性性にバランスを取るということ】……。

 

【人間の精神と魂と、社会の枠組みを通して】

 

そういうことなのかもしれませんね。

 

pari 記

 

   
 
       
 
 
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