「手短にお願いしたいのですが」

「手短にお願いしたいのですが」

 

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【13 オリンピア】から
 
                      ヴィッキー・ウォール

 

        


オーラソーマは今でさえ世の中に広く周知され、受け容れられているとは言えないかもしれません。

 

ましてや誕生して間もないころにオーラソーマがイギリスの社会に広く受け容れられていたはずもありません。

 

つまり、当時にイギリス人一般にとっては得体の知れない新しいもの、新奇なものであったはずです。

 

ところでこの、新しいものに対する反応というのは、個々人によってだいたいパターンが決まっているようですね。

 

いつでも新しい傾向に開いていて新奇なものが好きなタイプの人々や、どうしても最後まで新しいものを受け容れたくないタイプの人々もいるようです。

 

でも、多くの人たちはその中間で、世間がある程度その新奇なものを受け容れて、それが必ずしも新奇とは言えなくなったどこかの時点でそれを受け容れるようです。

 

そしてそんなふうに世の中に広く受け容れられる以前に、とちゅうのどこかで消えてしまうものもたくさんあります。

 

共感は共感を呼ぶのが自然ですし、反感は反感を呼ぶのが自然ですよね。

 

いかにも忙しなく仕事を片づける感じのインタビュアーは、ヴィッキーさんにはもちろん、嬉しくはなかったでしょうね。

 

でも、そのインタビュアーにはその人なりの状況があったのですから、それもまた仕方のないことですね。^^;

 

そんな場面の一コマでした。


        

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二度目の人の波が去ったとき、脇で若い女性の声がしました。

 

「・・のものですけど。
 あなたが色の効果について話してらっしゃる方ですか」

 

「ええ、そうですが」

 

彼女は続けました。

 

テープが少ししか残ってないので、手短にお願いしたいんですけど

 

私が興味深く見守っていると、彼女のオーラはちかちかし、周辺が暗くなって褐色に変わりました。
不信感の表れです。

てきぱきした声がさらに言いました。

 

「色は人に影響を与える、ということですが、例えば、私はブルーの服を着てますね。これは私にどう作用してますか」

 

マイクがぐっと私の顔の前に突き出されました。
私は、たいして作用してませんよ、と危うく口にしそうになるのをこらえ、

あなたが欲しがってる、平和を与えてくれる色です」と答えました。

 

「あなたのお仕事と、あなたの動いているペースからして、それは大変難しいことでしょうから」

 

これはどうも、彼女の期待していた答えとは違っていたようです。
その声はせかせかとさらに先を急ぎ、

「分かりました。それじゃ、グリーンだったら」

 

「グリーンね」私はため息を押し殺しました。

 

「決断を助け、方向づけをし、自分のスペースを見つける力を与えます。
 私はこの色を、木を抱き締めに行く色と呼んでいるんですよ」

 

 

マイクはさっさと引っ込み、「どうも」と彼女は言うが早いか、次へと行ってしまいました。


こんなインタビューは初めてだし、頼まれたってもう二度とごめんです。


私はポケットから「ポマンダー」を取り出しました
これは、オーラソーマのエッセンスで、これで私は今や国際的に知られるようになった動作で、周りの空気を浄化しました。
それから、さらに二滴、手のひらに落とし、目に見えるもの、見えないものにそっとエネルギーを与え、周りの波動を清め、外からの悪い影響から守ってあげました。

 

この「ポケット・ポマンダー」は、さまざまなニューエイジのヒーリングに携わっている人たちにとても愛されるようになり、この博覧会でその価値が証明されました。
博覧会の会場の雰囲気が前年よりもずっと軽くなったと聞いて、私たちはとても喜びました。

 

      『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p104-106)
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ヴィッキーさん感じが伝わってきますね。(^_-)

 

でもまあ、その若いインタビュアーにとってもそれはそういう気分の瞬間だったのでしょう。(^_-)

 

pari 記

 

 

     


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