「あなたたちの成分について話してもいいかしら」
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【16 「バランス」ボトルの使い方】から
ヴィッキー・ウォール
前回の「成分を教えましょうか」の続きです。
ヴィッキーさんはオーラソーマの「ボトルの成分」を尋ねた男性にこう応えたんでしたね。
その男性は「いったいこれは、どんな魔法だっていうんです。たしかに効果があるのは分かりますが、でもなぜなんですか。成分は、何なんですか」と訊いたのでした。
この男性の気持もよくわかります。
こんなに効果のあるものなら、その成分がわかればその秘密がすべてわかるわけですから。
というわけで、通常は、成分を知るということは、その物質の秘密をすべて知るに等しいことです。
だから、成分表がわかれば簡単にコピーを作れる商品の場合は、その“成分”は企業秘密として公開されることはありません。
また、化学薬品などの場合は、新薬(先発薬)を開発した会社は特許申請をして、申請が通れば(物質成分を意味する)“物質特許”によって、その新薬の権利が20年間護られるのです。
この期間は、成分はわかっていても、他の製薬会社はその先発薬の同機能薬品(いわゆるジェネリック薬品)を製造販売できないわけです。
ヴィッキーさんの「成分を教えましょうか」の言葉に、一瞬、その場に居合わせた人々が緊張したのもわかりますよね。(*^_^*)
でも、それにつづいたヴィッキーさんの言葉は、そこにいた人たち全員を納得させる似たるものでした。
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「成分を教えましょうか」と私は繰り返しました。
「とても簡単ですから」
私は考えるのをやめ、その男性を愛の目で見つめました。
真の探究者の姿がそこに見え、そのかたわらに妻と息子と娘が立ち、かたい絆で結ばれた、すばらしい家族でした。
彼の手は妻の肩を優しく抱き、二人の子供が、そんな夫婦にそっと寄り添っています。
妻のオーラは、ほとんど夫とそっくりでありながら、女性的な波動が感じられ、間違いなく二人はソウルメイトでした。
そこで私はにっこり微笑んで、
「でもその前に、あなたたちの成分について話してもいいかしら。
あなたも奥さんも、息子さんも娘さんも、肉体は、みんな同じ成分からできてますね。
血液や骨、水分や塩分から。
それは魔法でも驚くことでも、何でもありませんね。
この部屋にいる人はみんな、その点では同じですけれど。
でも、あなたがすてきな男性として恋に落ちた相手は、誰でしょう。
水分や骨や筋肉でしょうか。
いいえ、あなたは、彼女の『真のオーラ』に恋をしたんです。
彼女の魂、彼女の本質を認め、それに惹かれたんです。
そして、お互いの人生に豊かな色どりをもたらしたのではありませんか。
肉体、そしてその成分というのは、永遠の自己が宿る住みかに過ぎません。
魂が美しいハーモニーを奏でるための、入れ物に過ぎないんです」
彼がゆっくりとうなずくのを見て、私は先を続けました。
「魔法を作り出すのは、成分なんかではありません。
ヒーリングという形を通して、愛の鏡があらわになるんです。
奇跡を作り出すのは、あなたなんです。
あなたの魂、真実の光なんですよ」
これで彼も、そこに集まっていた人々も、もう私の側についていました。
人の中に色を見て、その人の本当の個性を知る能力は、私が子供のころから持っていたものですが、それについて、私はマーガレットとも、他の誰とも話し合ったことはありません。
マーガレットは、初対面で人の見せかけを見破ってしまう私の能力を、聖パウロが聖書に記しているような天賦の才としてとらえていました。
これは人を雇うときにとても助けになり、マーガレットは、私の直感を信頼するようになりました。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p126-127)
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たしかに。(-_-;)
「あなたが恋に落ちた相手は、誰でしょう。水分や骨や筋肉でしょうか」と言われたら、一瞬で意味はわかります。
その場に居合わせた全員が納得したことでしょう。
さすがはヴィッキーさん、すごいですね。(^^)/
pari 記