Daso さんのピュタゴラス数秘学(オーラソーマ通信214号より)

メルマガ「オーラソーマ通信」では、毎月一度 Daso さんに「ピュタゴラス数秘学」を連載していただいています。

        
新しく連載ではじまった「ピュタゴラス数秘学」は、占いとしての数秘学ではなく、「自分らしさを見いだす方向」に視点をおいた数秘学です。

今回はハート数です。ここにはあなたのほんとうの望みが現れます。それに意識を向けていればいるほど、よりあなたの本質に気づく機会を持つことになります。
ハート数は名前をアルファベットに置き換えたときの母音だけを合計した数です。二桁の数は一桁になるまで足していきます。以下の数値表に基づいて計算してください。またこの時、あなたの出生届けの名前を見るようにしましょう。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
A B C D E F G H I
J K L M N O P Q R
S T U V W X Y Z


例:DASO SAITO
母音はAOAIOだけなので、1+6+1+9+6=23
2+3=5となる。

ハート数1;
自分らしさを主張することをもっとも望んでいるあなたにとって、どのような環境の中にあっても自分の足で立っているかどうかを見守っていられることは大切な要点です。自分勝手になるのではなく、同時に反依存の態度をとるのでもなく、シンプルに「あるがままのあなたでいる」ということに意識的でいましょう。ハラに意識を置いていることが大きな助けになるでしょう。どんなときでも自分自身の真実を口にするのは勇気のいることです。見失うことがあっても、それに気づいた時はいつでもハラに戻ってきましょう。

ハート数2; 
2の純正の要素である「協調性」とは、他人との関係性においてではなく、まず自分の内側が整っていることです。あなたは役立つようにいて、物事の橋渡しをすることに喜びを感じますが、それゆえにエネルギーが外側に向かいがちだということに気づいていましょう。そして、あなたがほんとうに望んでいることは、心の平和であり、特定の状況の中で役立つ人間になることではないということをもう一度確認しておくことです。独りでいる時間や十分なスペースをとることは、あなたの繊細なハートの栄養源なのです。


ハート数3; 
創造的に生きるとはどういうことでしょう? たった今から筆をとってキャンパスに向かうことでしょうか? それとも音楽を奏でること? それは、何であれあなたのハートにわき起こってくる喜びを表現することです。道端のたんぽぽやスズメたちのさえずり、どこにでもあるような風景でも、それを喜びとして感じる人が表現すると、そこに創造性が生まれます。そして、そういう生き方をしていくことがあなたの究極の望みなのです。

ハート数4; 
お金のあるなしにかかわらず、贅沢に生きることは難しいことではありません。生は豊かさに満ちています。生そのものがもたらす豊かさを受けとっていくことが、あなたがほんとうに求めていることです。寝たい時に寝て、食べたい時に食べるという贅沢さ、朝焼けの中、まだ目覚めぬ街をあてもなく散歩する優雅なひととき。何てシンプルな人生! あなたはどれほど内なるくつろぎを感じることでしょう。今からでも試してみることです。

ハート数5; 
他者や状況によって与えられるような自由など、ほんものではありません。言い換えれば、誰かや何かのせいで自由になれないというのは、あなたの言い訳です。誰もあなたを束縛などしていません。唯一あなた自身がそれを許すことのない限り。
そして、自由への切望の裏にある恐れや不安が束縛を許しているのだとすれば、いったい責任の所在はどこにあるのでしょう? この仕組み全体を注意深く見守れば、あなたは今こそ自由への扉を開く勇気を集めるでしょう!

ハート数6; 
目的地はわかっているのに、足が重くて前に進まないという夢を見たことがありませんか? それに似た感覚がやってくる時はいつでも、無理に進もうとせずに、後ろにあるものを見つめてみることです。あるいはあなたの肩に何かが乗っかっているのかもしれません。前進することが成長だと誰が決めたのでしょう? 足を止めて、しっかり見守るーーあなたはいったい何を求めているのか? それがわからないまま前進したら、そこに辿り着いても、着いたことがわからないでしょう?

ハート数7; 
大空を行く白い雲を眺めながら、あなたは尋ねたかもしれません。私はだれで、どうしてここにいるのか、と。答えのない問いを問い続けることで、雲の彼方の澄み切った青空に吸い込まれていくのだとしたら、問い続けることにも価値はあるでしょう。けれどもひとたびマインドの中だけにとどまってしまったら、あなたは偉大な哲学者や評論家になってしまうだけです。自己の探求に対して謙虚でいることです。知ることに価値を置くのではなく、問うことに全エネルギーを傾けるのです。

ハート数8; 
欲しいものはかならず手に入れるという8のパワフルさを勘違いしてはなりません。それは支配したり操作する男性性のエネルギーだけではなく、受け容れ、許容する女性性のエネルギーとの統合があってこそ起こることです。端的に言うなら、“欲しいものを手に入れる”は、そんな簡単なことではないのです。あなたは自分の欲していることが何なのかに目覚めている必要があります。引き寄せの法則があるからこそ、何を引き寄せているのかに気づいていることです。欲張りすぎると余計な問題が誘発されるだけでしょう。

ハート数9; 
他人に巻き込まれないぞ、と自分に言い聞かせながらも、つい人の事で走り回っているというのはあなたのユニークさかもしれません。あるいは、あなたは人と自分との境界線がはっきりしないというかもしれません。どんなふうに生きていきたいのかを見つめてみることでしょう。人助けはすばらしいことですが、内なるあなたの世界が満たされているなら、それをすることすら不必要なのかもしれないのです。内なる世界が磨かれることにフォーカスしていましょう。

       
「ピュタゴラス数秘学」は月一度の連載です。来月もまたお楽しみに。

       
Daso Saito プロフィール
92年に日本ヴォーグ社から『100年数秘の本』を出版。以来、数秘学の分野では草分け的存在となる。数秘学の他にタロット、易学などにも精通しており、リーダーとして37年、ティーチャーとして20年のキャリアを持つ。
06年5月にPNAJ「ピュタゴラス数秘学アカデミー」を設立。数秘学講師養成講座をスタートさせた。これまで11名の講師を育てたが、そのうち数名はすでにティーチャーとして活躍している。
http://pnaj.net


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