ドイツは本当に不思議でした

ドイツは本当に不思議でした
相川七瀬インタビュー「色を探して世界を旅する」より    相川七瀬
        動物が感知している世界が人間の世界とはかなり違うということはよく知られています。
というか、人間を特別扱いする必要もないわけで、それぞれの動物の知覚世界は非常に違っているというだけのことですよね。(^_-)
最近、猫が感知し対応している世界が人間の世界とはまた微妙に違うのだな、ということを再確認させられる体験をしました。
猫は普通、お客さんなど見知らぬ人でも、人間にはそれほど敏感に反応しないものです。
その辺は、見知らぬ人間を知っている人間と峻別して、敏感に反応する犬とはかなり違います。
最近、わが家のお客さんとなった方は、小さな二歳の女の子を連れていました。
そしてその子は以前来たときの猫のことを覚えていて、盛んに猫と遊ぼうと「ネーコ、ネーコ」と近づいていったのです。
そのときのわが家の猫の反応に、まわりの大人たちは全員驚きました。
猫は毛を逆立て尻尾を太くして、その人間の子を警戒したのです。
たぶん、その二歳の女の子は、猫にとってただの人間ではなく、野生の動物のエネルギーを発生していたのでしょう。
動物界の対等な相手として認知したのだと思います、他のものには一切目もくれずに、ただその子の一挙一動に目を凝らしていました。
小さな子が大人たちとはまったく違う野生のエネルギーを発していることを、いまさらながらに教えられたものです。
通常われわれ人間は、他の人たちも大なり小なり同じような世界を感知し、それに対応して生きているものだと思っていますが、それは想像以上に違っているのかもしれませんね。
今回ご紹介するインタビュー記事に、いわゆる霊感の強い人たちの世界のことが語られていたので、そんなことが連想されました。
では今回は相川七瀬さんのインタビュー記事「色を探して世界を旅する」から、そのへんに触れている部分をご紹介しましょう。
       —————————————————————— 江谷 “セドナ・天使の街”という本を出されていますが、七瀬さんにとって“天使”という存在は特別な意味はありますか? 天使との出会い、もしくは感じたことがあるとか……。
相川 天使とか、羽根のモチーフはすごく好きですね。
天使というより、あれは妖精だったに違いないという体験はあります。 勝手な思い込みかもしれませんが。 私のいる業界の人たちも、みんな霊的に強い人がいっぱいいて、「スタジオの磁場が強いから寄ってくる」とか、よく言うんですよ。 スタジオに妖精がいる、天使が来るとか、そんなことをよくヴォーカリストが言っていたりします。
あるとき、友達が 「水の精って、顔とかはないけど、パールみたいな感じで、蛇口をひねったらぽろぽろって出るんだよね。それって水の妖精なんだよね」 って教えてくれて、本当に来るのかなと思って、呼んでみたんです。 そしたら本当に彼女が言ったようなものが、蛇口から真っ白なものが、ころんころんって出てきた。 ネコを2 匹飼っているんですけど、何日かずっとその蛇口に向かって「にゃんにゃーん」って、ずっとしゃべっているんです。 この子にも見えているに違いない! あれは水の妖精だったに違いないって思っています。
あとは、ドイツにもすごく魅かれて、よく行っていました。 向こうの教会って、天使の壁画とかがいっぱいありますよね。 そういうのをまわって写真を撮ったり、教会巡りをしたり。
江谷 前世療法の体験があって、そういう世界に魅かれていたとのことですね。
相川 ドイツは本当に不思議でしたね。 97、98 年の頃にドイツへ仕事で行ったのは、お城でビデオを撮るためだったんです。 とっても懐かしい気持ちになってしまって、なんだろうと思いながら入っていったときに、ここにはなにかがあるというのを身体が知っているような感じがありました。
そこに肖像画が飾ってあって、「お父さんだ」と思ったんです。 恐ろしいですけど、それを見て確信しました。 でも、そこにいるスタッフたちも同じ気持ちを感じていて、懐かしい……なんだろう? って言いあっていました。
帰国して、ある番組の中でそういう話をしてみたら、前世を見ることができる人を紹介されて、番組で前世療法のようなことをしてもらったんです。 さらに番組が終わって、その先生の個人セッションを受けたら、いろいろなことを思いだしてしまった……。
ドイツにいたとき、私は声が出せない子どもだったんです。 それで、人が話していたり、ピアノを弾いて歌ったりしてるのを見ている……言いたいことがたくさんあるのに、表現できなくてすごく苦しいという感じで、家の中でも自分がなじめずに死んでしまうというヴィジョンでした。
それがあるから、今はたぶん歌手なんじゃないですかと言われて、ドキッとしてしまって、そこから前世ってなんだろうと、脳がそれを見せているとしたら、脳ってなんだろうって、その世界に入ってしまったんです。 ドイツは、私にとって故郷みたいなところだなと思いますね。 ドイツとセドナは、すごくご縁を感じてしまいます。
            『リビング・エナジー』Vol.6(p13)

——————————————————————–
なるほど。
ミュージシャンの世界というのは霊感の強い人たちが多い世界なのですね。
そういう方たちは通常のコミュニケーションよりは芸術的表現のほうが自分の世界を表現しやすいのかもしれませんね。
誰もが自分の内面を表現できることがエネルギーの解放なのですから。
pari 記

Twitterボタン Twitterブログパーツ