直感的に色を選ぶということ  ギーテッシュ

直感的に色を選ぶということ 「アートを通してのカラーセラピー」から                        by ギーテッシュ
         オーラソーマの一般的指針では、ボトルの選択に関して“自分が惹かれるボトルを選ぶ”という言い方をしますよね。
なぜそのボトルを選ぶのかに関して、理屈はないわけです。
なぜか知らないけどただ“惹かれるから”そのボトルを選ぶ……。
これは言い換えると、ボトルの選択に関して、マインドの介入を排除するということとも言えそうです。
つまり、オーラソーマの哲学には、マインドが介入して、いろいろな判断をしたり解釈をしたりして検閲作業をしなければ、じつは身体は自分に何が必要かを知っている、という考えがあるからだと思います。
今回ご紹介しようと思う記事の書き手、ギーテッシュさんはプロの画家です。
具象画ではなくて、抽象画がご専門の画家です。
抽象画というその分野も関係していたのかもしれませんが、絵を描くという長いキャリアのなかで、ときどき“取り憑かれたように”ある傾向の色だけを使って絵を描く時期が現れるのだそうです。
そこは作家ですから、自分のモチベーションにしたがって創作活動を続けるよりほかにやり方はありません。
その時期はただただその傾向の色だけを使って作品を描き続けるわけです。
それを思う存分にやり続けると、ある時期からふっともうその傾向の色を使うことを卒業するらしいのです。
ギーテッシュさんは、そのサイクルというかプロセスが、どうやら一種のヒーリングであるらしいことに気づいたというのです。
自分の身体と実際の創作活動の体験から導きだされた直感であり結論ですから、これはご本人にとってはまったく疑う必要のない洞察でしょうね。
では、ギーテッシュさんの「アートを通してのカラーセラピー」から、その一部をご紹介しましょう。
        ——————————————————————– そうこうしているうちに、これは抽象画のおかげなのですが、必要性にせまら れて、ついに私は自分の直観の能力を発見し、自分の内なる声と内面の必要性 に従って色を使いはじめました。 この時点で、私はアートはセラピー的な表現になりうるということに気づきま した。
私は何カ月にもわたって自分がいつも非常に強く惹きつけられる一色ないし 一組の主な色があることに気づいていました。 そのあいだ、私は強迫観念にかられたように、これらの色を使って絵を描きま した。 同時にこれらの色を強烈に使うことに伴って、いつも私の日常生活に強く表れ る心理的、身体的な現象があることにも気づいていました。 別の言い方をすると、その長い期間強迫的に私が惹かれて使っている色にいつ も対応して、過去から私の心と身体にある混乱、不調和、トラウマあるいはブ ロックがあるということに気づいたのです。
何度も繰り返し、毎日毎日これらの色を使って絵を描いていることで、私は深 くその自分の心理的身体的不調和と深くかかわっていたことは明らかです。 そうすることで深いカラーヒーリングが起こっていたのだということを理解す るに至るのは、いつもこのプロセスが終わってから一ヶ月たってからでした。
これらの経験から、もちろん今ではそのことにずっと意識的になっていますが、 直感的に色を選ぶということが非常に重要なことだということがわかりました。
もし身体が、システマティックな精神的プロセスに全く妨げられずに、自分自 身のために選ぶことが許されれば、身体はその時の自分の必要性にぴったりあ った色を自然と選ぶでしょう
自分の状態がどんなに不調和であろうと、どれほど深く複雑であっても、それ らは直感的に見いだされた色によって強力に影響されるでしょう。
「直感的」であるということに関して言えば、「選択」という言葉を使わない 方が正確でしょう。 選択ということですでにメンタルプロセスを使っていることになってしまい、 直感というのはそういうものではないからです。 「正しい色ないし色のコンビネーションが私たちを選ぶ」と言ったほうが適切 な表現です。 色と私たちの存在との間にシンクロにシティがあると言ったほうがもっと正確 です。
アートを通して色をセラピー的に使うのは、他の種類のセラピーで色を使うの と同じように機能します。 絵を描きながら、直観的に色を使っているうちに、抑圧されていたエネルギー が、内側の深いところからゆるみはじめ、動きはじめます。色がこれらのエネ ルギーを活性化し、強めるのです。
それらが抑圧された状態から、表面へと、外側へと動くにしたがって、それらは 再び生き生きとしはじめ、ときには、全く驚くべきことに、私たちは再びそれ らを体験し、生きることができるのです。

                 『リビング・エナジー』Vol.1(p18-19) ——————————————————————–
なるほどねぇ。
こういう体験をなさると、それはもうご本人にとっては疑う余地のない洞察でしょうね。 > 正しい色ないし色のコンビネーションが私たちを選ぶと言ったほうが適切な表現です。
オーラソーマの“自分が惹かれるボトル”を選ぶという言い方には、そういう背景があったんですね。
pari 記
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