「体と心と魂の博覧会」
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【13 オリンピア】から
ヴィッキー・ウォール
オーラソーマの創始者ヴィッキーさんが、眼底出血後まだ目が見えている段階から、将来の完全失明に備えて自分のオーラを見る能力に磨きをかけていたことはご存知かと思います。
完全に失明することはいかに神を信じているヴィッキーさんにとってもショックなことであり、恐ろしいことだったと思います。
しかし心の何処かでは、それが自分にはいかにもふさわしい試練のようにも、思われたかもしれませんね。
人のオーラを見ることができる者としての誇りも芽生えていたかもしれません。
人は個人でいるかぎり、何らかの意味での個人とか魂といったものへの自己同化と無縁でいることは難しいのですから。
ここでヴィッキーさんは、普通はあまり語ることのない霊能者としての役割と誇りについて触れているような感じがします。
その能力は、お父さんとの秘密のつながりを明かすだけではなく、その霊的伝統への帰属を証明するものでもあったはずです。
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「体と心と魂の博覧会」は一九八四年の夏、オリンピアで行われた最初の本当に大きな博覧会で、私たちも出展しました。
ボトルは明かりに照らされてきらきら輝き、未来への約束のメッセージを放ち、まもなく人々は群がり始め、私はほとんど閉じ込められそうになりながら、内なる目で非常に古い魂や友人たちの顔を見ていました。
それはさまざまな転生を通じて、ともに歩んだり、話したり、教えたり、教わったりした人たちの姿であり、私は時間をさかのぼって永遠へと帰っていきました。
神はまず初めに「光あれ」と言い、それによって光が生じ、そして光とともに命が生まれ、そして生命のプリズムを通して、独自の波長と波動を持ち、独自のヒーリングの質を持つ、色のスペクトルが現れたのです。
それはそれはたくさんの人が、背中に当てられた鞭、足を焦がした炎、喉に突き立てられた剣の記憶を持っていました。
8歳の誕生日、それは「秘密」を秘かに手のひらに握り締めた日でしたが、それ以来、私はこういった話をするのに抵抗していました。
あれから60年経った今、父の言葉が耳によみがえります。
「おまえが堂々とこの能力のことを口にできる日が、必ず来るから」
この博覧会は、こうしたことを大っぴらに話し、お互いを認め合う機会となっただけではなく、このインスピレーションを与えるオイルの本当の目的が明らかにされたときでもありました。
失明とともに、内なるヴィジョンが力強い流れとなって押し寄せ、私が今まで見ていたオーラは鮮明さを増し、今では、言うなれば意識のカーテンが開き、魂という窓を通して、その人のあらゆる面と、トータルな必要性が見えるようになったのです。
それは、奇妙だったり、わくわくしたり、動揺させられたりする経験でしたが、私は今や、私を導き、私を通して働く、より高い意識に完全に従うようになっていました。
愛しのローラは、深い内なる洞察力で、最初の最初からこう言っていました。
「これにはきっと、ずっとすごい目的があるわ。
私たちがすぐに見て分かることとは全然違う」
いろいろな意味で、彼女はまさに天の使いであり、結局、現実は彼女の予言通りとなりました。
それに、彼女の支えと信念と励ましと、そして人をねたまない気質が、どれだけ私を力づけてくれたことでしょう。
たくさんの魂が私たちのスタンドでひしめき合い、それはまさに再誕生の時でした。
私は、偉大な教師の言葉を思いだしました。
「人はもう一度生まれない限り、天の国には入れない」
ある人は安心を得、ある人は自分の姿を認め、私の小さなテーブルでたくさんの涙が流されました。
人々は、地の果てから集まってきていました。
偶然によってではなく、新しい時代のための力強い戦士として。
任務を帯び、権限を委任され、過去によって現在へと準備されながら。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p104-106)
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若い頃のヴィッキーさんをお父さんが支えてくれたように、今ではローラの言葉が盲目のヴィッキーさんを力強く支えてくれているようですね。
pari 記