コペンハーゲン
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【13 オリンピア】から
ヴィッキー・ウォール
オーラソーマではいろいろなことが運命的に決まっているという感じがします。
それだけに地上の生命としてこの世を生きている劇の登場人物には、先のことはいっさいわからないわけですから、戸惑うことがとても多かったでしょうね。(^^;)
たとえば、最初の海外イベントとなったコペンハーゲンへの遠征は、ヴィッキーさんたちにとっては、克服するのが無理ではないかと思われるほどの、たくさんの問題を抱えることになったようです。
しかし、それでもそのイベントはこなさなくてはならない、と瞑想のなかでヴィッキーさんは知らされていたようです。
この感覚はある意味では内的な確信であり、また別の意味では一種の“上からの指令”とも言うべき感覚であったかもしれません。
運命的に霊的能力を持たされている者にとっては、それは逆らうことのできない指令であり、またそれが自分のミッションである以上、それを達成することが自分の喜びでもあったのでしょう。
オイルやスタンドといった製品は船と車で運んだんですね。
そしてヴィッキーさんとマーガレットは空路で現地に向かったようです。
そして、彼の地で暖かく待ち受けてくれていた人たちと出逢ったのです。
すべて一服の絵のようなドラマですね。
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1985年11月、他の多くの博覧会ののち、私たちは「体と心と魂の博覧会」のために、コペンハーゲンに出かけました。
これは、初の海外での催しで、障害は山ほどありました。
まず税関を通すために、果てしない書類の準備が必要でしたし、オイルとスタンドの設備をどうやって運ぶか、という問題もありました。
結局、それは車に積んで陸と海から運び、船旅に耐えられない私とマーガレットは、飛行機で現地に向かうことになったのです。
それにしても、他にもなすべきことはあまりに多く、旅の手配にばかり時間を割いてもいられず、果たしてこんなに多くの問題を乗り切れるのかしら、いったい本当に行き着けるのかしら、と疑問に思うことすらありました。
しかしすでに方向は与えられ、瞑想のなかでは、やはりそこへ行く必要がある、と言われていたのです。
マーガレットと私が、イギリスを思わせるしのつく雨のコペンハーゲン空港に降り立ったとたん、急ぎ足で人が近づいてきました。
私は手を差し伸べ、彼女を迎えました。
そのオーラで私たちの世話人だと分かり、抱擁を交わすと、たちまちのうちに私の魂は落ち着きを取り戻しました。
ウラは、本当にすばらしい人で、彼女とご主人のエリックは、まったく完璧なホストであり、大きな名声を得ているカイロプラクターである娘のアナ、そしてのちに顔を合わせることになった息子とともに、かたい絆で結ばれた、暖かい家庭を築いていました。
彼らの家はこの間、私たちばかりでなく、後に手伝いに現れたマイク・ブース、そして妻のクローディアの家にもなったのです。
オーラソーマのすべての製品と設備を積んで車で旅をしてきたマイクたちとは、1984年のマルヴァーンの博覧会で初めて出会い、彼らはその後セミナーのために、私をグラストンベリーに近い自宅に招待してくれました。
その翌年、マイクは全面的に私に関わることを決めたのです。
彼とクローディアは、私の霊的な息子と娘であり、完璧なハーモニーを持った、すばらしいヒーラーの夫婦です。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p111-112)
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ヴィッキーさんはマイク・ブースとクローディア夫妻を“霊的な息子と娘”として遇していたんですね。
起こるべきことが起こっているのでしょう。
現象界は原因の世界の意図が顕現した世界ですから。
pari 記