オーラソーマ豆知識
B010「行って木を抱きしめなさい」の巻
来週、5月8日は、おうし座新月です。
おうし座のカラーは、エメラルドグリーン。
ということで、新月に先がけて、今回は上下グリーンのボトル、B010 「行って木を抱きしめなさい」 について、少しご紹介しましょう。
メイン テーマ:撒いた種は刈り取らなければならない。
正直であることを促し、カルマの解消を助けます。
内なる平安を創り出し、外部からの攻撃から守ってくれます。
混乱した精神に明晰さをもたらします。
ヴィッキーさんのメッセージ。
Space Go hug a tree
スペース。
行って、木を抱きしめなさい。
グリーンは、ハートチャクラの色ですね。
ヴィッキーさんは、グリーンについて次のようにいいます。
「グリーンは、魂が伸びをできるような、自然なスペースを与えます。
それは、存在にふたつの極と中心を与え、本当に必要なものは何か、ということに気づきをもたらすので、行動を伴う決断力が与えられるのです。
出口なし、という気分のときには、ある環境や出来事に「はまってしまった」と思いこんでいるものです。
そんなときには、私の賢い父いわく「行って、木を抱きしめなさい。太い枝を永遠の祝福の中に広げている、落ち着いて年季の入った、賢い木を探しなさい。グリーンは、スペースの必要な人を助けてくれます」
木を抱きしめる。
ヴィッキーさんもそのことを日課とし、木とともに瞑想していたようです。
木は、屋久杉などは何千年もの時代、大地に根ざし、変わることなく存在し、世間の移り変わりを見つめています。
屋久島の屋久杉の山をどんなにあるいても、疲れるどころか元気になってしまうのは驚きでした。
木にはそれだけの気のエネルギーと自然のエネルギーが充満しているのですね。
グリーン/グリーンは、中心を与え、決断を助けます。
それは、こころを旅するスペースを与えます。
グリーンはイエローとブルーが等しく混ざり合った、第二の色。
ブルーの大いなる意思と、イエローの小さな自己の意思が出会うところ、そこで本当に必要なものを問いかけながら、その一歩一歩方向性を見いだしていく道でもありますね。
タロットは「運命の輪 Wheel of Fortune」です。
中央に大きな運命の輪が描かれています。
四方の雲の上には物質の四つの元素、地水火風を代表する、牛、鷲、ライオン、 天使のヨハネ黙示録の四つの生き物が描かれています。
そして運命の回転する輪は、曼陀羅を表すといわれています。
曼陀羅は仏教の密教でも使われ、無意識を含む、内面的意識への入り口とも言えます。
「運命の輪」の表面(外側)では、赤ん坊が生まれ、青年となり、年老いて消えていく姿が描かれています。
その運命の輪は、青い水に浮かんだボートの上に支えられています。
青い水は意識の海、ないし幻想の意識を表しています。
お釈迦様が、人生には四苦八苦があり(生老病死の4苦と愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五うん盛苦)、人生は幻想である、と見たように、人生のありさまを瞑想することがここに表れています。
万物は流転し、「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しく止まることなし。世の中にある人と住みかと、またかくの如し」という世界が、運命の輪に描かれています。
しかし、その車輪の中心は光に包まれ、静止しています。
そこには平安があり、すべてのエネルギーがその中心の源からでています。
その人の意識のあり方が、その人の人生を形成しています。
その自己の中心に気づくということが、真の自己への目覚めとなるのです。
運命の輪を見ていて気づくことは、人生は直線ではない、ということです。
直線的に、時間には始まりがあって、終わりがあります。
しかし輪となっていることによって、そこには始まりもなく、終わりもない、あるいは始まりでもあり、終わりでもある、という世界が繰り広げられているのがわかります。
そこには誕生があり死があり、偶然のようであって必然でもあり、創造があり破壊があり、統合され分裂するという、あらゆる相反するものが同時に存在し体験できる、絶え間のない変容のプロセスが渾然一体となって存在しています。
いろいろなことが繰り返して起こるのだとすれば、その無意識のパターンをひとつの人生の中で、あるいは生まれ変わっても、そのパターンを意識的に気づけるようになるまで、いつまでも同じように繰り返されることでしょう。
そこで、アメリカの大統領の宣言にもあったように、「変化」がここに示されています。
意識の持ち方によって、あらゆる変化はチャンスでもあり、またターニングポイントともなり得るものです。
このカードでは、この「運命の輪」はグリーンの大きな木のなかに書かれています。
その木は「生命の木」を表しているようです。
ヴィッキーさんは、「行って木を抱きしめなさい」というメッセージを、このボトルに託しています。
それは、まさに彼女が毎朝の散歩の時に,、実践していたことでもあります。
木には年輪があり、その毎年の変化を年輪に刻みながら、周りに起こる変化をじっと観ています。
木を抱きしめることで、その木の意識ともつながり、瞑想してみることが、このボトルに瞑想することにもなるでしょう。
カードの四隅に書かれている動物は獅子、牡牛、鷲、人間であり、火、地、風、水の万物を構成する4つの要素を象徴し、人間の精神構造に当てはめると、直感、思考、感情、物質的感覚(肉体)などを表しています。
禅では自分の師を求めるということが、ひとつの伝統でもありますね。
それは瞑想の道のなかで無意識の闇を通り抜けていく際に、それらのことをすでに体験として知っているマスターから、きちんとした指導と訓練を受けることが必要だからでしょう。
オーラソーマタロットの旅は0番の「愚者」から始まって、9番の「隠者」で、コペルニクス的転換を迎えました。
隠者のところではじまった真理の探究は、ここで自己を駆り立てる内面の真の動機の探求へと深まっていっています。
「隠者」として目にしたものが、この「運命の輪」でもあるのです。
運命というと、運命に翻弄されるとか、カルマの法則とか、過去と未来の因果の法則、あるいは盛者必衰、奢れるものも久しからず、というようなイメージがありますね。
運命は個人の意志を越えたブルーの意思でもあり、ただその運命の導くところ、生の流れとともに行くという、生への信頼が試されているのかもしれません。
「アートビーング通信」から