オーラソーマ豆知識
B016 菫色の衣 の巻
明日、11月20日は、みずがめ座上弦の月です。
みずがめ座のカラーは、バイオレット。
今回はバイオレットのボトルB016 菫色の衣について、少しご紹介しましょう。
メイン テーマ:真の自己と、奉仕に目覚める。徹底的な再評価。
真実の自己とつながることを助け、人生の目的が認識できるようになります。
古いパターンや行動だけでなく、自己破壊性をも解放する助けをします。
別離の肯定的な面が認識できるようになります。
ヴィッキーさんのメッセージ
真の自己と奉仕に目覚める
ヴィッキーさんのボトルのメッセージから色の言葉の意味を考えてみると_それを読み解く鍵はそれぞれの色の持つ言語の意味とチャクラの意味です。
ヴァイオレットは、ブルーとレッドが等しく混じり合った第二の色です。
また、チャクラは第七のチャクラ_頭頂のチャクラであり、ヨガの伝統ではサハスラーラとよばれていて、そのチャクラが開く姿は千枚のロータス、ハスの花びらが開いている姿として描かれています。
それは真の自己を実現して悟りを得た象徴でもあり、全体とひとつであるこ
とを体験していくということでもあります。
またヴァイオレットは可視光線では最も波長が短く、鎮静させる波動の色でもありますね。
このようなところから、ヴァイオレットは高みへと至る色であり、瞑想の
色とされ、ヒーラーとかヒーリングの色とも言われています。
瞑想するときには、グラウンディングするために、レッドの組み合わせのオイルを部屋に置くか、足や手に塗ることをお勧めすると、ヴィッキーさんは書いています。
天と地にバランスをもたらす色とも言われていますね。
ブルーの大いなる意思を、グラウンディングしていく色とも、男性性と女性性のバランスを取るともいわれています。
またヴァイオレットは、イエローの補色の色でもあります。
カラーローズではヴァイオレットは、イエローの反対側に位置します。
イエローの個人の意志、自己、エゴ、と対極に位置しているんですね。
そういうところから考えると、ヴィッキーさんのいう真の自己というのは
エゴを越えた自己、全体とひとつであることを悟った自己であり、その真の
自己から行動するときに、奉仕ということがいえるのかもしれません。
あるいは、ヴァイオレットは八番目のチャクラのマゼンタに近い色であり、オーラソーマではソールスター、ブループリントのある場所でもあるとされているように、真の自己の目的、ブループリントに目覚めるということでもあります。
そういう真の自己の目的、使命を果たすことが奉仕だ、というふうにも考えられます。
ヴァイオレットは、瞑想の色として見たときには、ひとりであること、全体とひとつであること、ですが、チャレンジとしては、孤独、悲しみの色でもあり、影の側面と直面するということもあります。
それがこのボトルに対応するタロットで、よく表されています。
タロットは、タワーです。
ウエイト版では、暗闇に稲妻が光り、塔(タワー)に落ちて、塔の先が吹っ飛び、男女がまっさかさまに落ちています。
ニューヨークのツインタワーが突然崩壊してしまうような、そういう出来事を思い出します。
この図柄を見ると、何かとてもひどいことが起こっているような印象を受けますね。
何か人生のなかで思いも寄らない出来事が起きたとき、こういう心境になるものです。
クローリー版では、上方に大きな目がかかれています。
そして塔がこなごなに崩壊していき、下の方では真っ赤な炎が
なにかの大きな口から吹き出ています。
この上方の大きな目は、エジプトの知覚の神、ホルスの目で、
崩壊を起こるががまに、あるがままを明晰に見てる、
観照の目を表しているとされています。
つまりここでは劇的な変化、古いものが崩壊し、
大いなる変容のときを表しているようです。
塔は何を表しているんでしょう?
それはこれまで一生懸命築き上げてきたもの、これまで築き上げてきた古い人格や自我のパターン、古い条件づけ、既成概念、思いこみ、自分への評価や評判、これまでの人間関係や古い生き方、古い状況・・・ そういうこれまでの自分の人生だと思っていたもの、自分だと思っていたものが突如として崩壊していくような体験がここに象徴されているようです。
ヴィッキーさんのいうところの、天のひと突き、がこの稲光ですね。
そうなったときには、もうこれまでの自分のやり方や考え方では対処が出来なくなった、ということですね。
そういうときには、どうすればいいのでしょう?
エゴや古い自我は、それをなんとかしようとします。エゴはパニックです。
でもそれは、大いなる意思の実現の瞬間でもあるんですね。
存在への信頼が試されるとき、ともいえます。
こういう状況では、ただ自分のこれまでの思いこみ、こうあるべきだとかこうあって欲しいという考えを捨てて、ただなすがままに手放していくときなのでしょう。
それは、もうあなたには不必要となったものを手放していくことで、浄化されていくプロセスなのです。
これまでの古い皮を脱ぎ捨てる、脱皮の時。
クローリー版では、ホルスの目の横に後光の差した蛇が描かれているのはそういうことではないでしょうか。
そうすることから、そこに、これまでには考えられなかったような、何か新しいものが生まれてくるのです。
そしてそれは、より深く自分自身の内側に入っていくときなのですね。
平和を象徴する鳩がオリーブの枝を加えて、ホルスの目の横を飛んでいます。
混沌の中にあっても、それらに気づいていることで、平安を得ることができるのです。
外は台風で海の波が荒れていても、海の底は静かです。
台風の外側は嵐が吹き荒れていても、その中心の台風の目では風もなく、青空があるのです。
それらの外側で起こっている状況を冷静に観ている、明晰な目があるのです。
それが、ホルスの目ですね。
人生で起こるさまざまな出来事を、シェイクスピアの劇を観るかのように、眺めている目でもあります。
その観照の目をもつことが、瞑想だとも言えそうです。
「アートビーング通信」より