みなさま、こんにちは~。
明けまして、おめでとうございます。
こうしてまたオーラソーマ通信でお目にかかれるのを、ほんとうに嬉しく思います。
去年は、いろいろな意味で未知の領域に突入した大変な年でした。
世界中が無関心ではいられない「戦争」が実際に起こった年、
無事に一年を終えられるのだろうか、
という疑問も頭をよぎるような年でした。
それだけに今年のお正月はなんともスペシャル、
ありがたさもひとしおですね!
ともあれ、脅威はなくなったわけではなく、
いろいろな意味での戦争は、私たちの日常生活のなかでも続いています。
平穏無事な日常が、当たり前のものではないことを、
あちこちで見せつけられる毎日が続いています。
戦争しかり、マスコミの情報操作しかり、
コロナしかり、ワクチン後遺症しかり・・・。
そんななか、今まで隠されていた出来事が
どんどんと明るみになっています。
みなさんにとっても、まさか、これほどひどかったとは!
と絶句する瞬間も何度もあったかもしれません。
こんな人類のカルマ総ざらえのプロセスのまっただなか、
宇宙周期2023=7の年を迎えるのは、
じつに感慨深いことだと感じざるをえません。
ですから今年もまた、去年にひきつづき、
みなさんの誕生日から導き出される個人周期の話ではなく、
宇宙周期にフォーカスすることにしますね。
6の年は「愛」がテーマでしたが、
7の年のテーマは「真実の探求」。
探求へと私たちをうながすエネルギーが、
この惑星地球を包む年です。
宇宙周期6の去年は、
無意識に生きられれば、非常に独善的で、
押しつけがましく、戦争も招きかねない数だとお話しました。
が、まさかその通りになるとは。
愛や正義、善の側に立っていると思い込むとき、
人は大変なパワーを手にします。
それは悪を非難し、人を殺すことすらいとわなくなる・・・
国は、私たちの無意識に潜む怖れを使って、
私たちを操るすべに長けてきました。
「いわゆる善良な市民」を装う大多数の人たちに合わせていれば、
村八分にならずにすむし、安全でいられると、
私たちはなんとなく思い込まされ、
信じ込んできた長い歴史があります。
愛国心をあおり、それこそが善なのだと思い込ませ、
正義と大義を国民に押しつけてきたのです。
今年の数である7は、私たちを強烈に内に引き込みます。
そして、今までの無意識的なやり方を、
一人ひとりが見直すチャンス。
今まで信じ込んできた価値体系を根本から疑い、問い直し、
自分の真実、自分の理解を手にするチャンスが
おとずれているといえるでしょう。
とはいえ、今までの無意識的なやり方によって、
大変な代償を支払ってきたのかもしれない、
自分は人生を(もしかしたら生命そのものも)
売り渡してきたのかもしれないと気づく・・・
それは、信じてきたすべてがひっくり返ってしまうような
ショッキングなことに違いありません。
こんな事態を避けるために、7のエネルギーは過剰に傾き、
分析的で緻密なマインドを使って、
世界で起こっている出来事に関するありとあらゆる情報をかき集め、
思考ですべてを把握し、解決しようとがんばるかもしれません。
たくさんのことを「知っている」人、
多くを語れる人が賢い人という思い込みは、
世間でまだまだ広くまかり通っていますね。
たくさんの情報や知識をかき集め、巧みに説明ができたり、
ラベルを貼ることで、しばらくは何もかもがわかったような
錯覚に浸ることもあるかもしれません。
けれども、いくら知識を追いかけ回しても、
同じところをぐるぐると回るばかり、
知識では、結局はどこにもたどり着かないと実感するとき・・・
そのときこそ、人は新たな次元へと旅立つ地点に立つことになります。
自分はほんとうのところいったい何者で
いったいここで何をしているのか・・・?
それは、マインド(思考)を超えていく探求の旅のはじまりです。
言葉ですべてを把握しようという態度を後にして
無心なる、未知なるスペースへ、瞑想へと開いていく旅です。
それは、思考を超えた意識そのものである
自分自身に気づくこと。
こうした在り方のシフトは、一人ひとりの人に、
大変な動揺をもたらすでしょう。
この旅の道のりで、知らなくてもいい、
わからなくてもいいと知ることは、
大いなる知恵と安心のはじまりとなるでしょう。
自分の内なる声に耳を傾け、人生の体験から学ぶことで、
まったく違う次元の理解を手にすることになるのです。
そのために必要なのは、受け取った情報に
自分の考えや感情を合わせようとする態度を手放すこと。
まずは思い込みを脇にどけて、自分の現実の体験、
感じている事実に、知識や知性をもたらす方法を学ぶのです。
与えられた情報をそのまま信じるのではなく、
実際にからだを動かして体験し、ハートで感じてこそ、
自分なりの理解、真の知性や知恵を得ることができるのですから。
7の年は、宇宙をつかさどる秩序や目に見えない力の法則、
つまり秘教的なるものへの興味が高まる年、
学ぶのにとても良い年でもあります。
ここでもまた、知識のみに頼らないこと、
与えられた情報をうのみにしないことは、
とても大切な学びの要素となります。
権威的な存在が言うことを盲目的に信じ込まず、
内に向き直るとき、孤立、孤独という課題に
向き合うことにもなるでしょう。
けれども、ひとりぼっちになることを恐れていては、
自分の内なる光を見いだすことはできません。
この旅では、一人ひとりが自分の道を歩く必要がある。
誠実に内面に向き合い、
自分なりの答えを見つける必要があるのです。
自分の理解は、自分にしか手に入れることはできない。
ここにこそ、個々人の栄光があります。
一人ひとりが直接天とつながり、
真の自分を知ることで、この世を照らす光となる・・・。
今年は、そんな方向性を持った年です。
表面的・外面的には、
大変な状況がいろいろと起こるでしょうが、
内へといざなう呼び声にしたがうとき、
この上ない実りと豊かさを受け取る年になるに違いありません。
***
さて、今年もまた数秘に加え、
トートタロットから1年のメッセージを受け取ることにしましょう。
「今ここ」にシンクロし、愛と気づきあふれる
高次元のメッセージを伝えてくれるタロットは、
あらゆる状況において、大きなサポートを与えてくれます。
今年引いたカードは、去年にひきつづいて、
一見、ショッキングなイメージですが、
数秘の観点から今まで語ってきたメッセージ
そっくりそのままで、私もびっくりでした。
どうぞじっくり眺めて、瞑想してみてくださいね。
このカードは16タワー「塔」、
意味するところは混沌、そして崩壊。
いみじくも16番のこのカードは、
一桁にすれば今年の数7になります。
赤と黒が目立つエネルギーの高いカード。
右下の大きな竜の口から炎が吐き出され、
天からは、稲妻が降り注ぎ、
堅固で頑丈だと思われてきた塔が崩れ落ち、
折り紙のような人形のものが放り出されているのがわかります。
空に浮かんだ大きな目は、破壊の神シヴァ神の目であり、
同時に、私たちそのものである気づき、観照意識=純粋意識。
一見したところ、禍々(まがまが)しく見えるカードながら、
大きな浄化と変容を表す代表的なカードなのです。
旧約聖書に「バベルの塔」の話がありますね。
天に届かんとする塔を建てたことで、
神の怒りを買ったという逸話です。
塔が表しているのは、虚栄心、おごりであり、
神に成り代わろうとする人間の野心。
そして今、あたらめてこのカードを見たとき、
崩れていこうとしているものは、
古くから奉られてきた権威であり、
崇めるべき対象として教え込まれてきた象牙の塔であり、
それにまつわる私たちの思い込み、
さらには体面やら防御やら、私たちの人格の
いらなくなった構造物なのだとわかるかもしれません。
オリーブをくわえたハトは、希望の象徴。
後光が差したライオンの頭を持った蛇は、
善と悪・生と死をつかさどる「アブラクサス」神の姿。
オーラソーマのイクイリブリアムでは、
16番はバイオレット/バイオレットのボトル。
https://aura-soma.co.jp/products/equi/B016.html
もっとも天に近いチャクラの色であり、
大きな変容と刷新を表すボトルです。
「私にとって、この崩れていく塔とは、いったい何なのか?」
こんなふうに自分に問いかけてみるのは、
とても興味深い発見となるでしょう。
落ちていくものは、内でも、外でも、
もういらなくなったものであり、
本来の自然で自在なる自分は、何にも触れられず、
手つかずだとわかるのは、ほんとうに驚きです。
大いなる存在の計らいと恩寵に導かれ、本来の自分に還る。
インドの言葉で
「サット・チット・アナンド=真実・意識・至福」と
言い表されてきた、本来の自分自身を想い出す旅・・・。
さて最後に、このカードには思い入れがあるので、
少しだけシェアさせてくださいね。
引きこもりだった大学のころ、
熱狂的に愛読していた本の一冊に、
ヘルマン・ヘッセの「デミアン」という小説があります。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102001026/oshoartunity-22/ref=nosim
アブラクサス神という存在に、初めて出会ったのは、
その小説のなかのことでした。
そしてはるかな時を経て、数十年ぶりに
トートタロットで再会した驚きといったら!
そして今、こうしてこの知恵をみなさんにシェアできるのは、
ほんとうに感慨深いことだなあと。
大いなるものの導きは、驚きと不思議がいっぱい、
まさに人生は神秘ですね。
ただ感謝あるのみです・・・。
あなたの新たな年の新たな旅もまた、
恩寵と祝福に満ちたものでありますように!
愛とビッグハグとともに
伊藤アジータ 記
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伊藤アジータ プロフィール
川崎市高津区のヒーリングスペース「プレム・ディヤーナ」主宰。
オーラソーマの創始者ヴィッキー・ウォールの伝記
『奇跡のカラーヒーリング』(OEJブックス)の訳者。
1995年~プラクティショナーとして活動を開始、
2012年以降は、数秘&タロットの大家
マンガラ・ビルソンの体感型ワークを継承、
講師として直感ワークのおもしろさをシェアしている。
意識の目覚めと瞑想の素晴らしさを、分かち合っていきたい。
訳書として、他にマンガラの著書『直感のタロット』
『わたしを自由にする数秘』(市民出版社)
OSHOの講話集『死について41の答え』(めるくまーる)
名古屋生まれ。東京外大卒。
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<2023年・スケジュール>
「ソウル・ヌメロロジー~体感する数秘ベーシック・オンライン講座」
日程 2023年2月4日~3月11日(土曜午前・全6回)
「直感のタロット~トートタロットベーシック・リアル講座」
トートタロットのおもしろさを、じっくりお伝えしています。
日程 2023年2月5日~3月26日(日曜午後・全6回)
※詳しくは、こちらをどうぞ
プレム・ディヤーナ http://mangalajapan.com