「この辺りに、私たちはセンターを持つことになるわ」

オーラソーマの誕生からその発展まで、ヴィッキーさんが関わる物語はいつも奇跡とも言えるような不思議な出会いに導かれますよね。

現象世界はすべて波動で構成される世界でしょうから、波動の法則を無視したようなことは起こりえないはずです。

同種の波動は引き寄せ合い、弱い波動は強い波動に吸収され、最終的に共振できない波動は反発し合う、といった単純な法則で物質化が起こるのだと思います。

アインシュタイン博士の一般相対性理論によれば、宇宙空間のなかでも大きな質量の周囲では時空間が歪むのだそうですね。

重力場にさえそのようなことが起こりうるのなら、電磁場にもそのような(地上的に言えば)異常現象とも見える物質化が起こるような強いセンタリングの磁場があるのかもしれません。

オーラソーマに関する物語も、そういうちょっと異常な高位波動の電磁場が関係していたのかもしれません。

ヴィッキーさんというひとつの“霊的磁場”を中心として、いつもその物語の次の場面に係る出来事の種が引き寄せられてくるのだと想像するとおもしろいですよね。

そしてヴィッキーさんのセンサーは、その気配を捉えるわけです。

そんなことを想像させる場面ですね。

では、デヴオーラがどのようにして手に入ることになったのかの物語を、ヴィッキーさんに語っていただきましょう。


それは1986年の夏の終わり、博覧会の終わった直後でへとへとに疲れたマイク・ブース夫妻と私は、食事に出ることにしました。
彼らの子どもたちも一緒でした。
幹線道路を横切って、レストランへと向かう道すがら、私はマイクに向かって、突然こう言ったのです。

「一年以内にセンターを持つことになるわ。
 それも借金なしでね」

財政的に見れば、これはまったく不可能な話に思えました。
オーラソーマの収益はすべて、そのヴィジョンを広げるのに注ぎ込まれていましたから。

そしてまたあるとき、オーラソーマ・ファミリーのひとりから、リンカーンシャーにあるすばらしい荘園のお屋敷でセミナーをしませんか、と誘いを受けました。
そのセミナーの合間、マイクと日課の朝の散歩に出ていたときのこと、私はこう言ったのです。

「この辺りに、私たちはセンターを持つことになるわ」


リンカーンシャーは、私たちの家のあるゴールド・ヒルからは遥か彼方です。
ここに移ってくるとなったら、ロンドンとはまったく縁が切れることになり、あまり都合がいいことのようには思えませんでした。
ゴールド・ヒルに戻ったとたん、いつもの忙しさが大口を開けて待ち構えていました。
そして、ある日、マイクが一通の手紙をテーブルに置いたのです。

「ちょっと前にうちにこんなものが来てね、ここに持ってこようと思ってたんだ」

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p286-287)


 

【この辺りに、私たちはセンターを持つことになるわ】

なぜか、ヴィッキーさんには前もってそんなことがわかってしまうのですね。

さてこのあとどんなふうに展開するのか……。

pari 記

 

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