「本当に奇跡が起こったんです」
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【17 チャクラ】から
ヴィッキー・ウォール
ヴィッキーさんのこの本を読んでいて思うのは、普通の人の人生ではちょっとお目にかからないような挿話が頻出するということです。
まあ、本の性質上、どうしてもそういう顕著な例が出てきやすいということもあるかもしれません。
しかし、もしかしたら実際は逆だったのかもしれない、とも思われます。
つまり、ヴィッキーさんの人生には、普通の人生ではあまり遭遇することのないような変わった出来事が、それほど強く意識されることなく、わりあい頻繁に起こっていたのではないかと。
というのは、もしヴィッキーさんのまわりに起こっていたのが強いシンクロニシティ事象だったとすれば、それを引き起こしているのは他ならぬヴィッキーさん自身が持っている磁場だろうと思われるからです。
ヴィッキーさんが意図せずして起こすヒーリングも、人との出会いも、地上でのヴィッキーさんの仕事が可能なかぎり効率よく進捗するように、すべてヴィッキーさん本人の持つ磁場が引き起こしているのだと考えれば、なんとなく肯けるような気もするからです。
特にこの「B001 フィジカルレスキュー」のボトルは、ヴィッキーさんのまわりでは、文字どおり肉体に関わる疾患に対してきわめて強烈な効果を現したようです。
http://artbeing.com/aura-soma/equi/B001.html
「ブルー/パープルマゼンタ」のエネルギーが引き起こしたもう一つのヒーリング事例をヴィッキーさんの言葉で紹介していただきましょう。
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私は腫瘍や膿瘍、いぼやおできに効果があったというかなりの報告を耳にしています。
場所はどこであれ、細胞の増殖が過剰となっているところに使うことができるのです。
ここにあるエピソードを記そうと思います。
ある朝のこと、ドアベルが四度も鳴っていましたが、私はせっかくの瞑想を中断したくはありませんでした。
長年の忠実な家政婦であるフィリスが、出てくれるはずです。
どうか彼女ですむ用事でありますように、という秘かな祈りはあっけなく砕かれ、庭に面する窓をこつこつ叩く音とともに、フィリスの声がしました。
「すみませんが、女の人がお見えになって、どうしても至急お話をしたいということなんですが」
「どうしても」という言葉は、常に尊重しなくてはなりません。
私は慎重に地に足をつけてから、その人に会いに行きました。
彼女は非常に興奮しているようでしたが、オーラの色はすばらしく、ブルーが基調となっており、興奮のさなかにありながら、そこには安らぎが感じられました。
「私のことは、ご存じないでしょう。Hと申しますが」と、彼女は言い、私は秘かににっこりしました。
たった今、彼女の魂の窓をのぞいたばかりで、確かに名前には覚えがありませんでしたが、にもかかわらず、見知らぬ人ではなかったのです。
「どうしてもお話したいことがあるんです。
実は、マリー・ルイーズ(マリー・ルイーズ・レイシー、著名なカウンセラーであり、色の講師であり、私の大切な人です)から、静脈瘤のオイルを買ったんです。
ブルーとパープルマゼンタの、「レスキュー」という名前のオイルですが。
それが、いいと聞いたものですから。
本当にそれは、奇跡みたいに効いたんですよ!」
私が、じっと耳を傾けたままでいると、彼女は続けました。
「静脈瘤は、ちょっとよくなったんですけど」
いったい何が、奇跡だと言うのでしょう。
「申しわけないけど、それは奇跡とは言わないんじゃないかしら」
彼女は、噴き出しました。
「でも、本当に奇跡が起こったんですよ」
私は狐につままれたようでしたが、話を聴くにつれ、だんだん事情が分かってきました。
それによると、彼女は最近、首のつけ根、甲状腺の辺りのはれものの断層写真を撮ったとのこと、それは醜く腫れてきていて、彼女も持て余しているものでした。
検査の結果、悪性ではないと分かったのですが、医者の「少し気をつけて見ていましょう」という言葉は、心の平和をかき乱すのに十分で、しかも甲状腺という場所が場所だけに、そのぐらい大きくなってしまうと切り取ることもできず、薬も効かないとのこと。
まさにダモクレスの剣が、彼女の頭の上に釣り下げられていたのでした。
「もう、ほとほとうんざりでした」と、その人は言いました。
「醜いし、邪魔だし、本当にいらいらさせられてたんです。
それが、ある晩、足にオイルを塗ったときに、塗り始めて二週間ぐらいたった頃だったんですが、手に残ったオイルを何の気なしに、首になすりつけたんですね。
ただ、手をぬぐっただけなんですけど。
それがなかなかいい感じだったので、それから三日間、足に塗った後、首にも塗ってみたんです。
けれども四日目の晩に、真っ赤な発疹がぶつぶつとでてきて!
主人は、すぐにオイルを塗るのをやめろ、アレルギーだからと言ったんですが、二週間、足の方は何ともなかったんですよ。
ともあれ発疹は徐々にひいてきて、三日たったとき、どんな具合かと手で触ってみたら、もうすっかりよくなっていました。
腫れも何も一緒にですよ!」
その発疹は、いわゆる「好転反応」というもので、体内の毒が出てくるときに、しばしば見られるものです。
これは2年前の話ですが、それ以後再発することもなく、その女性は私のワ
ークショップに参加するようになりました。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p160-162)
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“甲状腺の腫れ”と聞くと、現代では色々なことを想像してしまいますが、もしこの方のように治るのなら、なんだか牧歌的で安心な感じですね。(^^;)
ただし、現在はオーラソーマは肉体の病気に対する効果はいっさい謳っていませんので。そのあたりはよろしくご承知おきくださいね。
pari 記