こんにちは。
横浜でオーラソーマのティーチャーしております、サティヤです。
今年最初のエッセイになります。
旧暦のお正月は先日迎えたばかりですが、さっそく平昌オリンピックでの日本の選手の方々の活躍が連日報じられて、気分が盛り上がりますね。
みなさまにとってもいい年になさってください。
新しい年も、どうぞよろしくお願いいたします。
今年は寒さの厳しい冬となりましたが、ようやく陽射しに春の明るさが感じられるようになってまいりましたね。
こうして穏やかな春に感謝できるのも、厳しい冬の寒さがあってこそだと思うと、すべては私たちのなかの感謝を育むための教えのように思えます。
そうは言っても、寒さのただなかにいるときには、そのようにはなかなか思えないですね。
今回は、そんなことを感じさせてくれたボトルのお話です。
もっとも光が少ない102番の大天使サミュエルというボトルをみなさんは使ったことがありますか?
http://artbeing.com/aura-soma/equi/B102.html
キラキラと明るく美しい色を放つたくさんのボトルのなかで、深く暗いオリーブグリーンとディープマゼンタの組合わせのボトルです。
人によっては、気がつかなかったという方もいるかもしれないですし、あるいは、こんなに華やかな配色のなかに、深く暗い色のボトルがあることにかえって惹かれる方もいるでしょうね。
私は、これまでたくさんのボトルを塗ってきましたが、この102番のボトルだけは、買ったまま、10年近く塗る気持ちになれなかったボトルです。
このボトルを塗ることで、なにか自分のなかで最も見たくないものを目の当たりにするのではないか? という気持ちがあって、塗りたくない。
でも、ずっと毎日横目で見ている・・・そんなボトルでした。
それは、ただ直感的にそう感じていたということなのですが。
オリーブグリーンは過去の痛みや苦味を通して、同じようにまわりの人の痛みに共感できるようになったり、私たちに人としての、深みや奥行きを育んでくれ、人生の真の目的に気づかせてくれることもある色です。
下層のディープマゼンタという色は、そのオリーブのプロセスを経験する私たちの背中に、そっと手をそえて、共に歩んでくれるような色です。
102番が誕生したときに、そのメッセージのなかに私のハートに刻まれた印象的なものがありました。
それは「攻撃を愛と慈しみで吸収しなさい」というもの。
攻撃されたから、こちらからも攻撃として返すのではなく、あるいは防御するのでもなく、拒否するのでもなく。
愛と慈しみで吸収するというのです。
言うのは簡単ですが、果たして実際にその状況になったときに、そんなふうにいられるでしょうか。
私は結果的に、このボトルを使ったのですが、自分が長年恐れていたほどの経験をしたわけではなかったですが、想像をしてた問題を見ることにはなりました。
恐れは、経験する前の方がとても大きなこととして感じられますが、実際に経験してしまえば、「案ずるよりも生むが易し」ということわざ通り、超える前よりも遥かに小さく感じられました。
このボトルの色通り、深く静かに眠っていた影の部分。
厄介だと決めつけて、その寝た子を起さないように、横目で見ては触れないようにしていた時間はいったいなんだったのだろうと思いました。
厄介な子どもは意外と、私の困った状況に役に立ち、仲良くなれたのです。
また、このボトルを先生に例えるなら、学生時代にいた苦手な先生みたい。
なにかと注意ばかりしてきて、自分でもそこがいけないことも、できないこともわかっているのに、わざわざ聞きたくないことを言ってくる苦手な先生。
卒業して、やっと顔を見ることもなくなったとホッとしたはずだったのに。
社会に出てみたら、先生のひと言、ひと言が身に沁みて懐かしい。
今なら、先生の言ってくれていたほんとうの意味が、痛いほどわかる。
気がついたら、いちばん感謝している先生。
そんな感じが102番のボトルです。
人間関係もそうですが、やさしいことだけ言って嫌われないようにすることの方がずっと楽だし、当たり障りがない。
その人がどうなろうが、自分の人生に影響が出るわけではない。
でも自分のことを思うからこそ、厳しいことも言ってくれる。
「痛いところをつく」という言い方をしますが、真実ほど人を怒らせますね。
どの人もそんな痛みは感じたくないので、痛いところつく人が苦手。
でも、その人こそが、感謝への道しるべとなっているのかもしれませんね。
そして、このボトルのもうひとつの側面。
先日、はじめてオーラソーマのカウンセリングに訪れた方が選んだボトルがサミュエルと非常に深く関連していました。
彼女は、過去の痛みに関して、朝、普通に送りだしたご主人を事故で突然亡くしたことを話してくれました。
アメリカの同時多発テロの犠牲となったそうです。
このボトルが、そういった背景に対してのサポートとして誕生したということも非常に感慨深い思いでした。
私たちのなかにある、深い悲しみや痛み、それらを敵とみなして追いやることなく、その悲しみも痛みも自分のなかの一部として、愛と慈しみを持って抱きしめてあげることができたなら、人生はまた次のステップへとはじまっていくことを、彼女が教えてくれたように思いました。
サミュエルは、姿を変えながら私たちの日常のなかにもいつもいますね。
Love Satya
Satya(柏村かおり) プロフィール
(株)カラフルK代表取締役
英国オーラソーマ社公認カラーケアコンサルタントティーチャ-
イメージコンサルタント/カラープランナー
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