ローラ

ローラ
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:「9 ゴールド・ヒル」から                         ヴィッキー・ウォール
        ヴィッキーさんたちはいよいよ引退を決断せざるをえなくなりました。
完全失明してしまってはヴィッキーさんはもう仕事に復帰はできませんし、マーガレットも一人でクリニックを運営することはできないのでしょう。
二人はこれまでの仕事でためてきたお金とキングズランサムを売却金を投資してその利子で生活することに決めたようです。
それはそれでとても落ち着いた、もしかしたら人にも羨まれるような静かな日常ではあったのかもしれません。
でも身体が生きているかぎり人生というドラマはつづき、かならず次の場面があるんですよね。
ただ引退して細々と生きているだけでは物足りなくなったのでしょう、ヴィッキーさんにはまた新たな憧れともいうべき渇望が始まっていたようです。
ヴィッキーさんたちにはこれまでとは違ったシリーズのドラマが始まろうとしているようです。
きっとそこから新たな出会いが起こり、次の場面が始まるのかもしれませんね。
人生って、ほんとに人との出会いで成り立っているんですね。
        ——————————————————————– 私たちは、静かな引退生活を送る準備を進め、あらゆる蓄えを資本にして、ある友人と一緒に投資することに決めました。 私たちの必要は知れていましたから、利子で生活していくつもりだったのです。
朝は毎日、太陽のさんさんと降り注ぐ中庭で瞑想するのが日課となり、そこでは、心も魂も、楽々と飛翔しました。 それから日課の散歩。今では牧場の小道ではなく、森に囲まれた舗装道路でしたが。 こうした散歩は、魂が「さまよい歩く」機会であり、より高い意識へと至る方法の一つです。 美しい木々の立ち並ぶ通りが、散歩の醍醐味の一部で、私は彼らを祝福し、そして彼らから祝福を受け取るのです。
そんな風に時は過ぎていき、ゆっくりとした引退生活のパターンができ上がっていきましたが、それにつれて、聖なる不満としか言いようのない思いがつのってきました。 肉体面でのハンデにもかかわらず、もっと魂を深く知りたいという、大きくて強い憧れを抑えられなくなってきたのです。
そんなとき、近所の農場で定期的に集まりを持っている、スピリチュアルなグループがあることを耳にしました。 そのグループは、あらゆる宗教の人々を等しく受け入れているとのこと、私たちは、さっそく彼らに会ってみることにしました。
グループの人たちのオーラはさまざまで、どれも好感が持てましたが、中でも際立って美しい魂のらせん状のオーラを見たとき、私は息を呑みました。
それはローラで、彼女は今、戸口に立ち、ゆるやかに微笑んでいます。
永遠という時の巡りの中で、ずっとなじみだった私たちは、すぐに互いを認め、歩み寄り、あいさつを交わしました。 マーガレットと私は、さっそくそのグループに加わることに決めました。
      『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p71-72)
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どうやらヴィッキーさんたちは新たな仲間を見つけたようですね。
その人たちとの関わりのなかでヴィッキーさんの次のステージが始まるのでしょう。
pari 記
       
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