セラピスト自身も癒されるセッション

セラピスト自身も癒されるセッション  
「サトルボディヒーリング」より    藤波和住子
        人間は自分が「個人」であるという“夢を見ている”、というのは多くの覚者方がおっしゃることです。
「個人」とは、つまり“自分”という独立した実体が存在していると思っている状態ですよね。
地上のわれわれは、むろん、“自分”という独立した実体が存在していると思っています。
だからこそ、色々努力したり、頑張ったりしているわけですから。
もし“自分”という独立した実体が存在しないのなら、どうして努力したり、頑張ったりできるでしょうか。
これが川の流れのなかの“ひとつの泡”のようなものだったら、あるいは海の中の“ひとつの波頭”のようなものだったら、速く流れようとしたり、より高く舞い上がろうとしたりできるはずもありません。
そもそも、川のなかの“泡”も、海の中の“波頭”も、自分が個別として存在しているなどとは思ってもいないでしょう。
だから、頑張ったり、努力したりする余地もないわけです。
でも、われわれ人間は、“自分”という“個別の実体”が、周囲の環境から独立して存在していると思っている。
そして、色々頑張ったり、飛んだり、跳ねたり、逆立ちしたりしているわけです。
そして、“自分”の独自性を出そうと、スッタモンダ頑張っているんですよね。
なかなかつらいところです。(-_-;)
これは、じつに、不可能性へ向けての努力とも言えます。
しかしここにきて時代は大きく変わりつつあります。
今や人類は、どうやら従来のような厳密な意味では、“自分”というものは存在しないらしい、ということを知りはじめる位相に入ってきているようなのです。
まずは、人間は個々別々だと思われてきたのに、どうやら「中心」では皆んながつながっているらしいという理解が開け染めているようです。
たくさんある様々な霊的伝統のなかに、「サトルボディ・ヒーリング」と呼ばれるようになったひとつの理解があります。
今回は、このトレーニングを最初の頃に受けた藤波和住子さんの記事からご紹介することにしましょう。
        ——————————————————————– セラピスト自身も癒されるセッション
中心においては、ひとつではあるけれども、私たちはまたそれぞれユニークな個性をもつ個人です。 「ひとつである」ということと「個である」ということ。 その両方を同時に感じるとき、私のハートは大きく広がります。 「安心とくつろぎ」と「自由さと豊かさ」が一緒に存在すると表現すればいいでしょうか、その感覚は格別なものです。 それを同時に感じるとき、宇宙は本当に豊かなのだと心から思います。 そして、人生は克服すべき問題ではなく、自分自身の本質を生き、長所を表現するために私に与えられた貴重な贈り物なのだということを思いだすことができます。
サトルボディヒーリングのトレーニングでは、まずハートのシンクロニシティに入りセッションをはじめます。 ハートのシンクロニシティからリーディングをするとき、ジャッジなしに物事を見ることができます。 なぜなら、ハートの質というのは、すべてを受容するものであり、そこには善悪の判断が入りこむ隙間がないからです。
そして、とても不思議なことですが、リーディングしているだけで、どんどんエネルギーに変化が起こり、癒しが起きていきます。 自分が観ているものを、ただ観ているままに話しているにもかかわらず、その場面がどんどん変化し、大きな癒しと変容が起こったという経験を何度もしました。 これが、ハートのシンクロニシティの成せる技でしょうか。
また、ハートのシンクロニシティからサトルボディヒーリングを行うことにより、セッションを受ける方だけでなく、セッションをするセラピスト自身も癒されていきます
関係性のワークをして、たくさんの人を助けているにもかかわらず、当のセラピスト自身が関係性でいちばん苦しんでいたり、お金のワークをしてたくさんの人を助けているセラピスト自身が、いちばんお金で苦労をしているという現実を目のあたりにしたプラサードたちは、「セラピストが置いてきぼりにされる状況は避けたい」と思ったそうです。
そこから、セラピストもまたセッションをする度に癒され成長していけるよう、サトルボディヒーリングはデザインされました。 実際、セッションをする度に私自身、癒されていくのを実感しています。
                 『リビング・エナジー』Vol.6(p108-109) ——————————————————————–
なるほど。
生命世界はすべて、シンクロニシティ(共時性)という法則性によってつながっているのですね。
だから、われわれは、大なり小なり、相手の人の感情がわかるのでしょうね。
着実に時代は変化しつつあるんですねぇ。
pari 記

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