未来への新たな希望を見つける マイク・ブース
人生ではネガティブな意味合いを持つものを受け容れるのは、つねに難しいものです。
できれば、ネガティブなものなどこの世に何もなければいいのに、とも思います。
でも、現象世界では、それはありえません。
なぜなら現れの世界は「二元性の原理」のもとでしか存在できない世界だからです。
美しいものが存在できるためには、醜いものが存在しなければなりません。
善を顕現させるためには、悪の存在がどうしても必要です。
愛という真実を知るためには、恐怖や憎しみという虚偽を知らなければなりません。
でも邪悪の幻影にあまりにも長くさらされると、それが単なる幻影にすぎないとは思えなくなる。
恐怖や憎しみなどネガティブな存在がリアルなものだと思えば、今度はネガティブな意味合いを持つ存在を避けたくなるわけでしょう。
そして、ネガティブな意味合いを持つ幻影を自分の内面深くに押し隠してしまうのだと思います。
あたかも見えないところに地下室に隠してしまえば、それが存在しないことにできるかのように。
こうして、実際は存在しない幻影は、偽りの“実体”を持つことになるのでしょうね。
そうなると、今度はその“禍々しいもの”や“邪悪なるもの”を超えていくための“助け”を求めることになるのだと思います。
現れの世界は、本当に創造力に富んだ世界ですね。
生命活動に何か目的があるとしたら、それは物語を紡ぎだすこと、そのこと自体と密接に関係しているような気がします。
それでも生き物としてのわれわれは、やはり未来に希望を見つけなければなりません。
そして、希望とその希望を打ち砕くものとの間に、また物語が繰り広げられるのだと思います。
前回につづいて、マイク・ブース氏のティーチャーズ・アップデード「サミエル102」(ディープオリーブ/ディープマジェンタ)から抽出してご紹介しましょう。
——————————————————————– 申し上げておきたいのですが、サミエルは、全体的な視野から誤解されやすい力を持っています。 そして創造においての彼の役わりを否定するよりはむしろ、私たちは、全体的な視野での彼の存在を知る必要があります。 これは、輝きに満ちているのは誰かを知るよりは重要でしょう。 ディープオリーブの一部には、私たちが対処しなければならないことへの新しい理解が含まれています。
このボトルの実際の色合いは、0番、スピリチャルレスキューと大変似ています。 暗闇の次元を含むボトルは、オーラソーマにおいて2本だけです。 スピリチャルレスキュー、そして今O-liveレスキューが生まれました。 Liveを逆にしてみると、逆の力、対照的な力、evilになります。 Evilはliveの逆となります。
オリーブの色調には、希望という観念、ネットワークを形成するという側面があります。 このボトルが形となる過程全体から生じたことの一つですが、必要なのは、協力しあい、ネットワークを作り、内側ではつながっているのを認めることです。 これは、ディープオリーブの大変重要な一側面です。
テロリズムの第一の目的は、本質上破壊的な恐怖のパターンを構築することにあります。 それは、一瞬にして途方もない数の命を奪い去ることよりはるかに大きな目的です。 ディープオリーブは、ディープマゼンタとともにある時、これらのテロによるパターンへの完全な解毒剤としての作用を示します。 人間の意識の領域で進んでいるその集合的影響を見つめてみましょう。 人間の意識の領域を、大地をすっぽりと取り巻いている大洋としてとらえることができます。 その意識の中で、私たちひとりひとりは、その大洋の中での小さな一滴、意識の大海の中でのちっぽけな滴(しずく)に過ぎません。 テロ行為が、大洋の中で恐怖を刺激します。 そしてそれが影響して、さざ波のように大洋の中を広がっていきます。 そうなると、私たちはオリーブが必要となり、現実的に生存の危機を救済し、ある力を発揮して、隠された恐怖を喜びへ向かう可能性へと変容します。 オリーブレスキューを通じて得られるのは、恐怖を克服して、平和な形での喜び、未来への新たな希望を見つける時の回復した状態です。 そしてそれは、自己の内側の女性性の側面とつながっているので、直感的な女性性の側面が本当に開花するでしょう。 内側の直感的な女性性を信頼するようになるにつれて、さらに私たちは、適切な場所で適切なことを行なえるようになります。 同じ場所に一緒に立っていても、進んでいく人もあれば、取り残されてしまう人もいるというように物語が展開します。 現在という時点と来るべき未来へと物語は別々のものになっていきます。 そういったことが生じる理由は、ディープオリーブの中にある質にあります。 それは、生と死がどうやって訪れるかを示しています。
『リビング・エナジー』Vol.5(p107) ——————————————————————–
なるほど……。
“ディープオリーブ/ディープマジェンタ”の組み合わせには、希望を媒介とする恐怖の“完全な解毒剤”といった側面があるのですね。
どうやら恐怖とは、ある立場を取ることによって無視したものから、立ちのぼってくるバランスの復元作用なのかもしれませんね。
pari 記
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