『[宇宙人]内なる訪問者 未来人類が銀河と意識をともにする日』
以前にご紹介した『プリズム・オブ・リラ』と同じ著者、同じ翻訳者の本です。
こういう本に飢えていたので、本屋で見かけるとすぐに購入しました。
どうなんでしょう……チャネリング本が社会的に認知された現在では、出版社から翻訳者に翻訳依頼が行くほうが多いのでしょうか。
でも、この本が出版された当時は、日本ではチャネリング本はまだ“はしり”の頃なので、たぶん翻訳者の方から出版社に持ちかけたのかもしれません。
あるいは、『プリズム・オブ・リラ』を読んだ徳間書店の編集部から訳者にアプローチしたのかもしれませんね。
というのは、このころから徳間書店は、現在「超知ライブラリー」としてシリーズ化している“精神世界”分野に急速に注力しはじめるからです。
ま、それは余談ですが (^^;)、とにかく、ゼータ・レチクル星人(レチクル座ゼータ星人)の情報が本格的に日本語の世界に紹介されたのは本書がはじめてだと思います。
先の『プリズム・オブ・リラ』では、ゼータ・レチクル星人の存在は一章を割いて紹介されていましたが。
ちなみに、かの有名なバシャールは、現地球人とゼータ・レチクル星人のDNAの融合によって誕生する優良種が、未来から現地球という過去にアクセスしてきている……ということのようですから……話がややこしいですね。(*^_^*)
ともあれ、本書によって、それまで「グレイ」などと呼ばれる“邪悪な”宇宙人による地球人の「誘拐」として一括して語られていたテーマが、ここで初めてまったく別の姿を現しました。
ゼータ・レチクル星人は、現在の地球人が到達している段階で、自分たちの惑星を破壊してしまったという過去と持つらしいのです。
(まあ、もしこのままなら……地球もその運命をたどってしまいそうですが。 )
そして、惑星内部で生き延びたゼータ星人の末裔たちはある選択をします。
元々地球人と非常に類似していたゼータ・レチクル星人が、苦しみの主たる原因であった「感情」の超克を意図するわけです。
自分たちの遺伝子から徐々に「感情」を排除したこと、そしてついはまったく「感情」のない固有の種族を形成するに至るわけですよね。
ところが、今度は逆に、その「感情」の欠如ゆえに生命的な危機に陥いるわけです。
それはまことに不思議な、それでいていかにも納得できるSF的なストーリーです。
そして“生への意志”を再獲得するために、今彼らは地球人の「感情」の遺伝子を求めて接触してきている……というのです。
現在まだ自分の「感情」に振り回されて苦悩し続けている我々地球人と、「感情」の回復を目指すゼータ・レチクル星人との、ある種の混血が今始まろうとしているのだそうです。
まさに……宇宙ドラマは面白い……とでもいうのか。(^_-)
しかもその現時点に、両種の混血種族の進化した姿であるバシャールのエササニ星人が未来から介入してきているというですから。
ちょっと、立ち読みしてみましょうか。
——————————————————————– 現在、地球上で起きているゼータ・レチクル星人を初めとする宇宙人との遭遇には、地球人の特色が現れています。
それは、地球人が経てきた進化の結果を反映しています。 人類が今の段階でゼーター・レチクル星人と遭遇していることは、人類が大きな転機にさしかかっていることの現れなのです。 それは、地球人が種族としての飛躍的な進化を遂げつつあることの明確なメッセージです。
飛躍的な進化が起こるとき、人は通常の現実の埒外にある事柄を引き寄せます。 この数千年間、宇宙人との交流に対する地球人の態度は常に変動的でした。 これまで、人類は宇宙人の存在を否定してきただけでなく、彼らとの遭遇を悪魔の存在を裏付ける証拠と見なしてきました。 しかし現在起きている遭遇は、地球人の進化が加速されていることの証です。 それは人類が、一つの生命体から別の生命体へと変貌を遂げつつあることを教えています。 他の惑星文明で起きたコンタクトと比べると、地球人とゼータ・レチクル星人とのコンタクトの形態はバラエティに富んでいます。 地球で起きている宇宙人との遭遇の種類には、宇宙船の出現、宇宙人による人間の誘拐、肉体レベルでの遭遇、夢のレベルでの遭遇、宇宙人との遭遇がもたらす超常現象などがあります。 このように、地球では物質、非物質の両面において宇宙人との遭遇が起きてきました。 『[宇宙人]内なる訪問者』(p237-238) ——————————————————————–
pari 記