心の浮き立つ時
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【15 カラー・マジック】から
ヴィッキー・ウォール
この『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』の記述は、コペンハーゲンの博覧会のあたりからヴィッキーさん本来の物言いをはじめているようです。
ただし、これまでのゆっくりとした慎ましい展開に慣れている読者としては、少し唐突な感じがするかもしれません。
子どものころの初めての小学校入学式のとき、それまで自覚していなかった自分の特殊な能力のために、まわりも子どもたちからからかわれたこと。
継母のイジメに耐えかねて16歳の若さで家から飛び出したこと。
薬剤師のホースレー氏に弟子入りするような形でハーブの世界に招き入れられたこと。
これらのゆっくりとした展開は、まるでディケンズの物語の世界、つまり過去の世界を覗くようでした。
ところが、完全に失明し、オーラソーマを誕生させてからのヴィッキーさんの内面は、この地球という星の時間的制約を超えて自由に羽ばたきはじめていたようです。
そこでは自分やまわりの人々の過去世を含めた、宇宙的なパノラマが広がっていたのでしょう。
そのヴィッキーさんの内面が普通の言葉で流れだすために、そういった話題にまったく抵抗のない読者は自然に受け入れられるでしょうが、場合によっては急に話が飛んで行くような感じを受ける方もいるかもしれません。
まあ、時代がそういう時代なのでしょう。
このコペンハーゲンの博覧会での出会いは、ヴィッキーさんにとってはとても懐かしい方々との出会いであり、またその方々にとっても懐かしくもまったく新しい窓が開くような展開であったようです。
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ある人の手が目の前に差し出され、その瞬間に主(キリスト)とともに歩んでいた人だということがわかりました。
私がそう言うと、彼女は間を置かず、自分でもまったく同じヴィジョンを見ていたのだと答え、真の自己を知ったそのときから、彼女の力は解き放たれました。
そしてまた、私をまじまじと見つめていた男性は、別の惑星から来たスペース・ヒーラーで、星のような形をした濃いバイオレットとゴールドのオーラを持っており、私が彼について見たものを話し、そして遠い昔にしたように、おしゃべりを交わしているうちに、彼のオーラはちらちらしはじめ、中心にすうっとグリーンが広がっていきました。
その瞬間、彼はこの空間、つまり今ここ、つまり地上のニューエイジと関係を持ちはじめたのです。
そしてまた別のオーラが目の前にありました。
それはやはり特別な存在で、私たちは手を取り合い、お互いの魂に触れ、お互いを確認しあいました。
彼女はどうしてか自分でもよくわからないままに、はるばるイタリアからやってきて、デンマークのワークショップにも参加することになっていたのです。
そこで彼女は、人々が自分の存在と潜在能力を見ることのできる鏡とショーウインドウを手に入れることでしょう。
私たちの小さなスタンドでは、たくさんの涙が流され、たくさんの人々がお互いを認めあいました。
それはとてもわくわくする、心の浮き立つ時でした。
なぜコペンハーゲンに来る必要があったのか、今の私にはよく分かります。
そして、また来る必要があることも。
立ち去るまでに、それはたくさんの人たちが物や家を提供したいと言ってきてくれました。
皆、知識に飢え渇いていたのです。
そして私は、翌年4月にコペンハーゲンでフォローアップのワークショップをするという招待を受け入れました。
それは、アンネマリア・イェップセンのロスキレの家で繰り返し行われることになるでしょう。
彼女は細やかな心遣いの持ち主で、ダンス教師でもあり、チャクラのダンスという私のヴィジョンを、初めて体現した人でもあります。
そして昨年、私はエルシノアで行われた「平和の世界大会」で、ヒーラーたちに二つの講演をしました。
そのときにはテレビカメラも入り、私は二時間のラジオ番組を任され、そしてその反響は圧倒的でした。
もし時間が許せば、またコペンハーゲンに戻りたいと思います。
人魚と来るべき未来の約束に満ちた、あの栄光の都市へと。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p115-116)
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ここでのヴィッキーさんはも私たちがこの物語の最初辺りから知っていたヴィッキーさんとは別人の感がありますね。
自身に満ちた新しい宇宙時代の布教者としてのヴィッキーさんが姿を現しているようです。
pari 記