オーラソーマ豆知識
B053 ヒラリオン
前回は、グリーン/グリーンのボトルをご紹介しましたね。
今回はそれに光が入ったボトル、ペールグリーン/ペールグリーンのB053 ヒラリオンを少しご紹介しましょう!
メインテーマ:道、真実、生きる。浄化のプロセスを経験したハートの中にあるバランス。
行き詰まったと感じている場合に、マインドをリフレッシュします。
罪の意識をやわらげます。
自分自身に居心地がいいと感じられるように助けます。
ヒラリオンは53番のボトルで、4番目に生まれたマスターボトルです。
このボトルは、10番のグリーン/グリーンのボトルより多くの光が入っているボトルで、オーラソーマではペールカラー(薄い色)のボトルは光が入ることで、そのエネルギーと意味が強められると考えられます。
また、オーラソーマでは、光とは「意識の光」とも考えますので、光が強まることで、より気づきが増すという意味になります。
グリーンはハートチャクラの色で、ハートのエネルギーを表しますので、この53番のヒラリオンのボトルは、ハートに気づきの光をよりもたらすボトルといえます。
ヴィッキーさんは、「純粋なハート」というメッセージをあてています。
ペールグリーンは、ハートの色であるグリーンに光が入ることで純化され、純粋なハートのエネルギーになると考えられます。
このボトルのメインテーマは、「道、真実、生きる」。
では「道」とは何でしょう?
これはコマラ・ローデが色の言語で強調して教えていたことですが、それぞれのボトルの意味について、色の言語から考えていくことがとても大切なんです。
彼女の話は、こうです。
コマラは、もともとエネルギーリーディングなどのコンサルテーションをしていたので、コンサルテーションでも、ボトルがなくても、その人のエネルギーを読んでしまえばできちゃうわけなんですね。
でもあるとき、「それはオーラ・ソーマのコンサルテーションではない」と、気がつくわけです。
なぜならオーラ・ソーマのコンサルテーションでは、その人がボトルを自分で選んでいるのに、その人のエネルギーを読んでいたのでは、その人の選んだボトルにもとづいたコンサルテーションになっていないからです。
彼女のえらいところは、そこで徹底的に色の言語について勉強するわけです。
自分で考えたわけです。そのボトルの意味は、色の言語から考えるとどうなるのかって。
彼女は直感が非常に優れていると同時に、とても頭が切れる人なので、その論理にも説得力があります。
オーラ・ソーマが「右脳と左脳の統合だ」と彼女が言うと、説得力があります。
左脳での色の言語でのボトルの意味をしっかりと把握した上で、同時に直感を使っていくわけなんですね。
でないと、単なるチャネリングになってしまい、オーラ・ソーマリーディングとは言えなくなってしまいます。
では、「道」ということについて、色の言語から彼女はどのように考えたか?
オーラ・ソーマのカラーローズで見ると、グリーンはブルーとイエローが合わさった色であるのだから、グリーンでいう「道」というのは、ブルーの道とイエローの道との「統合したものなのだ」と彼女は考えるわけです。
ではブルーの道ってどんな道で、イエローの道ってどんな道なのでしょう?
オーラ・ソーマ的な見地からみると、ブルーはオーラ・ソーマでは「汝の意思」であり、存在の海を現し、イエローは「個人の意思」で、エゴ、私、ということを意味します。
そうするとブルーの道というのは、存在の意思、つまりはあらゆる方向性と可能性をもった道、存在がもたらす状況であるのに対して、イエローの道、というのは自分の意志による道、自分はこうしたいっていうことで作っていく道ですね。
人生というのはままならぬもので、自分の思い通りにはなかなかいかないものですよね。
自分がこうしたいって思っても、状況がそうは許さないってことが生じます。
それでも自分の意思を押し通すのはイエローの道ですが、グリーンの道はその瞬間瞬間、存在の意志とイエローの意志のバランスをとって歩んでいくことでできる道なのだ、ということなんですね。
そこから、グリーンの言葉である「方向性」ということも理解できてきます。
では、グリーンの「真実」というのは、どういうことでしょう?
それにはブルーの真実とは何か?イエローの真実とは何か?ということも考えておく必要があります。
そこから、グリーンの真実とは何か?ということを、考えていくわけです。
あるいはハートということがわかっていれば、「ハートの真実」ということを考えてみても良いですね。
でもハートの真実は考えることではなく、ハートの真実を生きるということでしかわかりません。
十数年前に、ワドゥダのハートのグループなどを受けていたときに、ハートの瞑想のひとつとして、ハートに聴く瞑想、というのをよくやりました。
マインドで考えるのではなく、ハートに聴くのです。
何か判断に迷ったとき、自分の人生の選択に迷ったとき、ハートに聴くのです。
そしてハートが「イエス」と言ったとき、つまり自分のハートの中で「イエ
ス」という感覚があったとき、そちらを選ぶのです。
これは簡単なようでいて、時にはとても勇気のいることです。
時には危険を冒すことにもなります。
というのは、ハートでの決断は、時にはマインドで考えることに反することもあるからです。
ハートに聴いてみてください。
最初はとても小さなことでもいいんですね。
今日の夕食何にしようかでも、どのレストランに食べに行こうか、でも。
本当にハートから自分がやりたいと思うこと、ハートの決断にしたがってみてください。
そして、そこから何が起こるか見てください。
それがハートの道であり、ハートの真実です。
そこからあなたのハートの人生が始まって行くでしょう。
新しい始まり、新生です。
生命の木に対応するタロットカードは「スウォードのナイト
(Knight of Swords)」です。
「スウォードのナイト(Knight of Swords)」の「スウォード」は、
風の元素のシンボルで、さまざまな思考の状態とその使い方を表します。
ナイトは成熟した騎士のイメージなので、風の騎士のイメージだと
理解力と判断力に優れ、シャープで明晰、迅速に行動する、馬に乗って
疾走する戦士のイメージです。
確固とした自分の方向性と目的を持ち、集中した強い意志を持っています。
このオーラソーマタロットのカードの図柄では、グリーンの頭巾をかぶり、
成熟したヒゲの男性が木を右半身で抱きしめて、こちらを見ています。
背後の丘には木が立ち、そこから伸びた一本の道が、彼のハートまで続き、ハートの位置で輝いています。
男は木と一体化して、この世を眺めているようにも見受けられます。
木にはスウォード(剣)とサターン(土星)のシンボルが描かれています。
木を出しているのは10番のグリーンのボトルで、「行って木を抱きしめなさい」というメッセージであることと重なります。
背後の丘から続く小道は、彼がこれまで自分のハートの道にそって歩んで来ていることを表しているようです。
彼はどこに向かっていくのでしょう?
この絵について、タロットの作者パメラ女史は次のように述べています。
聖ヒラリオンはエジプトや、エーゲ海領域に住んでいたキリスト教の修道僧であり、最後には隠者としてサイプラスに落ち着いた。
この絵は、彼がこの時代と場所での存在を受容して、抱きしめている姿を描いているが、生命の樹と並行してもいる。
彼の道(真理と光)は、樹木と彼のハートチャクラの両方とつながっている。
彼の頭巾のボタンにあるように、無限数の8は彼の数(5+3)であり、彼のハートチャクラからの光のなかで白く輝いている。
2つの円(天にあるように地にもある)、が2本の樹のテーマを反復している。
ある者は、彼を昔の緑の人(大地とつながる、観察者、守護者、母なる大地の息子/愛人)と見なす・・・つまり、今では虹の戦士、今も同じ使命を持ち、環境浄化に参加するようにと私たちの集合意識に呼びかける使命を担っている
(ぱりさん訳)
ハートの道は、今ここにいること。
そのハートとともにいることが、次の一歩への道を示してくれます。
この男が木を抱きしめていることは、その木とともにいること。
木は、ただ今ここに立っています。
その木といることは、男がハートとともにいて「今ここにいる」ことを表しています。
マインドで目標を目指すのではなく、その瞬間瞬間にハートの真実とともに歩むことで彼の道ができていきます。
ちょうど高村光太郎の「道程」という詩のようです。
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
このタロットに暗示されている意味は、以下の通りです。
・社会と神に奉仕する自分独自の道を発見するようにという、あなたへの呼びかけ
・あなたに最初に喜びを与え、中間で喜びを与え、最後に喜びを与えるものを呼びだしなさい─それで、あなたは自分の使命の基盤を見いだす
ハートともに、自分のハートの真実の道を歩む人生。
そのことを頭で考えるのではなく、ハートで感じてみてください。
「アートビーング通信」から