牧師館は私たちのものとなり、「デヴオーラ」と名を改めました。

しかし【誰も応募してもいないのにやってきた、広大なリンカーンシャーの土地の売買の書類】というのは、よく考えてみると、いったいどういう経緯でやってきたのか、やはり不思議です。

「天の計らい」と言えばそれまでですが、それが地上的に現実化するには、やはり何か地上的な経緯があるわけでしょう。

この書類には現実の送り主があると考えるなら、少なくともその送り手はマイク・ブース氏の住所を知っていたわけです。

すると、オーラソーマファミリーの誰か、あるいは何らかの縁でオーラソーマを知っているお役所か不動産関係の人、あるいはその家族の誰かが、この物件にヴィッキーさんたちが関心を持たないかと、送ってくれたというようなことは考えられます。

それなら、ありえない話ではありませんものね。

まあ、いずれにせよ、ヴィッキーさんが生きた時代の未来にいる私たちは、テッドフォード村の牧師館がオーラソーマの国際センターになったことを知っています。

それが起こったとき、想像されるその送り手は個人的に面識があるわけでもない相手に、ストレートにその書類を送ったわけですね。

もしそうだとすると、その送り手に誰がどんなふうにその想念をわき起こらせたのか?

あることが起こった原因を突き止めようとするなら、実際は宇宙のすべてがそのことに関連しているとしか言えないのかもしれませんね。

どうやらその牧師館は、ずいぶんひどく荒れ果てていたみたいですよ。


牧師館は1987年の1月、私たちのものとなり、「デヴオーラ」と名を改めました。
こんな風に、きわどいタイミングで私たちの手に入るなんて、まるで、神から与えられた奇跡のよう、その土地はこの上なく美しく、テニソンの故郷の中心であり、平和に満ち、人を癒す雰囲気に満ち満ちています。

さきほど私は、その地所は打ち捨てられていたものだと言いましたが、実際は、そんな表現ではまだまだ生易しい荒れ様でした。
私たちはそれまで一度もその地所を見にいってはおらず、何から何まで、信仰で物事を進めていましたから。

霧の深い11月のある日、初めて私たちは将来センターとなる場所を視察に行きました。
しかし、門はちょうつがいが外れて崩れかけ、車道には雑草が山と生え、背丈ほどもあるイラクサがぼうぼうと茂って、建物もほとんど見えません。
壊れた窓が見えたかと思うと、窓枠は腐っており、鳩は家の中でクークー鳴き、天井は落ち、水道管は凍りつき、電線も安全ではないようでした。
こうした惨状にもかかわらず、私たちは意気揚々としていました。


その場所の雰囲気は、パワフルでありながら平和に満ちており、これほど荒れ果てた姿をさらしていても、私たちには、これからやってくるものの確かさを感じることができたのです。

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p288)



【その場所の雰囲気は、パワフルでありながら平和に満ちており、これほど荒れ果てた姿をさらしていても、私たちには、これからやってくるものの確かさを感じることができたのです】

ヴィッキーさんたちの喜びが伝わってきますね。

pari 記

 

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