柏村かおりさんの「スキンシップの大切さ」

本日、発行のメールマガジン「オーラソーマ通信」の巻頭エッセイより。 たくさんの方々にお読みいただきたいと思い、転載をさせていただきます。
東日本大震災の実態がだんだん明らかになり、その被害の大きさと復旧作業の困難さには気が遠くなりそうですが、すでに復興は始まっています。
まだ被災地のみなさんには物資やガソリン、灯油なども十分ではなく、寒いなかでの避難生活もたいへんです。
物資を送ろうにもそれさえもなかなか届けることもできず、また受け取ることも難しい状況にあるようです。
前回、福島プラクティショナーの方からの連絡により、オーラソーマ・ティーチャーおよびプラクティショナーの方々へ、「ブルーのボトルを後日寄付ください」との呼びかけを紹介しましたところ、多くの方からのご協力があったとの廣田さんからの連絡がありました。
「今回送る分は、イクイリブリアム25ml約200本、50ml約50本、ポケットレスキュー10本、ポマンダーとクイント20本です。皆さん、ありがとうございます!」とfacebookに掲載がありました。
オーラソーマの方たちも、各地でそれぞれの祈りの会や瞑想の会、救済活動が行われています。
また、仙台空港の近くの名取におられるカラーケアコンサルタントの方からも現在手に入りにくくなっているホワイトポマンダー、オレンジなどの援助の申し入れもあります。
オーラソーマのプロダクトをお送りするには、それ実際に必要とする方たちに届けていただける人、使用を案内していただける人も必要になってきます。
被害の大きなところでは、そこから一時避難されているでしょうし、実際に被災地に届けていただける方も必要です。
そのようにオーラソーマを届けていただける方、被災地で必要としておられる方がおられましたら、そのような方たちの情報も、このメルマガやブログなどでもお知らせをしていきたいと思います。
さて、今回は柏村かおり先生からのオーラソーマを使った「スキンシップの大切さ」。 オーラソーマを使っていくうえでの多くの示唆を得ることができます。
それでは、柏村かおりさんのエッセイをお楽しみください。
尚 記
        東日本大震災により、多くの方々が犠牲になり私達の当り前の日常生活は一変し、さまざまな意識の変化が求められていますね。
突然の別れや思いがけない再会、そして新たな出会いが交錯するなか、今なお混乱が続いておりますが、さまざまな現状が情報として入ってくるたびに心が締めつけられるような想いです。
被災者の方々がじっと耐えながら悲しみをこらえて今を乗り越えていこうとする姿と、その一方で祈り続けた再会の瞬間や、ふと周囲の人に優しい言葉をかけられて触れられた瞬間に溢れだす涙は、私達の涙もまた誘います。
この身体をもって生きるという事の意味を改めて考えさせられたようにも思います。
今回わたくしからも、オーラソーマのイクイリブリアムボトルの使い方のひとつとして、オーラソーマを全く知らない家族にも、塗ってあげましょう! ・・・という提案です。
これまでもその事を、周囲の方々にお薦めしてきましたが、これはまさに今起きている状況においてもとても必要な事のように思いました。
オーラソーマのイクイリブリアムボトルを使ってスキンシップをはかる。 「すごくいいですねやってみます」という方々と、「家族に上手く説明できないし、オーラソーマをそれほど理解してくれていない」という方々がいます。 後者もきっと多いですよね。
でも、これは私の経験からくる個人的な捉え方なのですが。 塗ってあげたい時に、相手の方がこのボトルの事を最初から理解していなくてはいけないのでしょうか?
私が通っている美容室では、施術の合間の時間にハンドクリームを使って、簡単に手のマッサージをしてくれます。
始める前に、何のハーブが入ったクリームかという事は、簡単に説明してくれますが、詳しくは聞いていなかったり、それを使ったほうがいいと理解したからやってもらうわけではありません。
でも、マッサージしてもらうと気持ちいいですし、スキンシップからかマッサージをしてくれる子にとても親近感を覚えます。
私は数年前、体調を崩した家族にも是非ボトルを使ってもらうといいと思い「このボトル塗ってみる?」と一本のボトルを渡しました。
ボディローションを塗る経験があった母は、すんなりと受け入れて自分で塗るようになっていました。
しかし、大正生まれの男性である父は、顔や手にすらなにか塗った経験がなく、特に香りに敏感な人で、女性の化粧品の香りも苦手な人です。
真面目にボトルを塗る場所まで教えた私に対して、「臭いからいい!!」と一蹴されてしまいました・・・。そんな父に対して、当時の私は「なんて頑固なんだろう?」とため息をついていました。
そして一方、母の方も、気がつけばいつの間にか塗らなくなってしまっていました。
私は「無理強いするものでもないし」というくらいに思い、そのままにしていたのですが、今思えば初めてみたボトルをカクカクシカジカ説明されて、ボトルの振り方、塗る場所まで提案されては覚えきれないですし、自分も逆の立場だったら使わなくなっていったかもしれません。
しばらくして母の腕が突然、原因不明の痛みと共に全く動かせなくなってしまった際に、今度は本人にボトルを選んでもらう方法をとり、その場で私が塗ってあげるという手段を取りました。
その時に母が選んだボトルは到底痛みを抱えた場所のチャクラとは関係ない色でしたが、本人が選んだものを信頼するという基本的なスタイルでやってみようと思い、そのままそのボトルのオイルを痛む腕に、ただ優しく撫でるように塗っていきました。
5分、10分と経過するうちに固く硬直していた筋肉が徐々に柔らかくなっていくのを感じとれました。
マッサージするとか、揉むというような行為は、痛んでいる場所にすべきではないように感じた私はただ、触れる程度にオイルで撫でていただけです。 すると、30分後彼女の全く動かせなかった腕は、椅子に座ったまま目の前のテーブルに自力でひじをつけるまでに上がるようになりました。
本人が一番驚いていましたが、私自身もその時にさまざまな事に気づかされました。
自分は何年もオーラソーマを探求してきていて、ある程度理解していても、一般の人には全くの未知なもので、これを一体どういう風に扱っていいのかも分からないし、間違ってはいけないという 感覚の真面目な日本人には、最初から沢山説明するよりも、まず最初はこうして塗ってあげる事も大切だったと感じました。
家族に対して、ただボトルを渡して「塗ってみたら?」と言った私の愛のない行為を深く反省しました。
その後は、実家に帰るたびに母にボトルを塗る習慣ができたものの、父は相変わらず隣で「くさい・・・」と呟いていました。
その父が今では、「ボトル塗ろうか?」と聞くと、黙って靴下を脱いで待っています。
ほとんど足がおぼつかなくなった父はよく転ぶようになり、食欲もなく、どんどんやせていったのですが、その頃から足には塗る事を許可するようになり、どの色であっても全て足に塗っています。 現在は食欲も旺盛で、誰よりも元気です。
ただ、これは彼にとってのひとつのきっかけだったという事にすぎず、家族にボトルを塗ってあげる事の大切さは何かの症状を緩和する事だけが目的ではありません。 むしろスキンシップの重要性を感じています。
挨拶代わりにハグやキスをする欧米と違い、日本は年齢を重ねるほどにスキンシップというものがなくなっていきます。
家族にボトルを塗っていて一番感じた事は、人は老若男女問わず触れてもらう事は心にも身体にもとても大切な事なのだということ。 肌は元々人間にとって触覚の役割をしていました。 今もちゃんと肌という目を通して色を感じる事ができます。 その肌にオイルを通して優しく触れてあげる事は「大丈夫だよ」とか「安全だよ」というサインを送ってあげているのと同じです。
昔から「お手当てする」とか「マザーズタッチ」というくらいに人の手には神秘のパワーが宿っています。
だからといって、この年になって急に両親と手を繋ぐとか、触れることは戸惑いがある人も多いですよね。
そこで、ボトルを使って手や足をマッサージするようにタッチしてあげることで、イクイリブリアムのハーブのエネルギーも手伝ってくれて、とっても素敵な時間になります。
上手くやろうなどと考えなくても、ちゃんとオイルが働いてくれます。
父の足にボトルを塗りながら、「この足は家族を養うためにずっと黙って働き続けてくれたんだな~」と愛情がわいてきます。
今回の震災により、様々な事を考えさせられている方々も多いと思います。
当り前に明日が来ると信じ、朝分かれた家族と当り前にまた会えると思いこんできましたが、私達には必ず別れがやってくる事や、それは突然かもしれない事も改めて感じました。
今、日本には今回被災をされた方々を中心に、沢山の悲しみや苦しみ、無念さのなかにいらっしゃる方がいます。
そして悲しみに必死で耐える彼らが思わず涙を流す事を自分に許可できる瞬間は、誰かが彼らの肩や身体に触れた瞬間であったり、子供ですら頭を撫でられた瞬間に泣きだしています。
人の悲しみや苦しみの解放を手伝えるのもまた、人の愛あるタッチやハートなのです。
こんな時だからこそ、ご自分の家族や大切な方々に再び目を向けてそばにいられる事に感謝しながら、スキンシップをはかってみてはいかがでしょうか?
私はそんな時、照れくさくて逆に無口になっていますが、大切な人の身体をとても愛おしく感じます。
そして、たとえオーラソーマを知らない人であっても、ボトルの事をどの人もみんな内側の深いところではちゃんと知っているのだと実感します。
多くの説明の前にまずはスキンシップを兼ねて塗ってみて下さい。 「マッサージしようか?」でいいのではないでしょうか?
だって私達はみんな、内側で知っているのですから。

        柏村 かおり プロフィール (株)カラフルK 代表取締役 イメージコンサルタント カラープランナー 英国オーラソーマ社公認カラーセラピスト・ティーチャー AFT1級色彩コーディネーター http://www.colorfulk.com/ http://www.colorfulk.com/news/ http://ameblo.jp/colorfulk
        ☆このたびの東日本大震災復興支援の為に。
カラフルK横浜校と静岡校ではチャリティカウンセリングを開催いたします☆
東日本大震チャリティカウンセリング (パーソナルカラー診断、オーラソーマカウンセリング)
4/10(日)10時~20時(横浜校・静岡校) 4/25(月)10時~17時(横浜校) 4/25(月)15時~20時(静岡校)
20分 1,000円/1名
お一人でも多くの方にご参加頂ければと思います。 お越しいただける方はご予約をお願い致します。 E-mail:info@colorfulk.com
また、ご賛同頂ける方はカラフルK横浜店とプリズム横浜店に於いて募金箱も準備致しておりますので、よろしくお願い致します。 カウンセリングの収益金とみなさまから募金頂いた義援金は、全額が日本赤十字社を通じて東日本大震災被災地のみなさまの支援に役立てられます。

     
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