土屋愛さんより≪自分のハートとつながり、踏み出せた小さな一歩・2≫

私がはじめてオーラソーマと出会ったのは、社会人になりたてのころのことでした。

当時は新しい生活がはじまったばかりで、いろいろな新しい体験はありましたが、お堅い職業であったため、心浮き立つ感覚がもっと欲しいなと感じていました。

そのため、何か楽しいことを学びたいという思いが芽生えていました。

何か心を豊かにする趣味を見つけたいと思っていたとき、ふと手に取った雑誌のページに、色鮮やかなイクイリブリアムボトルのフルセットの写真が目に飛び込んできたのです。

その美しいボトルたちに心を奪われ、オーラソーマが何であるかもよく知らないまま、すぐにレベル1のコースへと飛び込みました。

それから20以上の時が流れ、今年、ついにオーラソーマのコンサルテーションをマルシェに出店することになりました。

場所は鎌倉にあるOAUさんのお近く、和田塚駅すぐの古民家。

入口からどこか別の世界へ、いざなわれるような緑のトンネルがぐるりとまわるお庭を歩いていくと昭和レトロな古民家が現れる素敵なスペースで、物販やセッション、体験型のお店など、いろいろなお店が出るなかのひとつとして参加しました。

鎌倉の静けさと緑豊かな風景に包まれた、その場所の2階の一角が私のコンサルテーションスペースになりました。

そしてマルシェオープン1時間前にはお掃除をして、エアーコンディショナーを部屋の四隅にシュシュっとスプレーし、多くの人々にオーラソーマの魅力を伝える準備をはじめました。

しかし、実際にマルシェに出店するための準備は、1ヶ月ほど前から、ゼロからのスタートでした。

まずはプラクティショナーの登録を行い、必要なボトルを揃えることからはじまりました。

イクイリブリアムボトルを飾るケースや、オーラソーマの世界観を演出するための白い布、そしてオーラソーマをはじめて目にする方々に向けた説明用のパネルなど、物理的な準備に追われる日々が続きました。

もともと25mlのフルボトルを所有していましたが、今回、50mlのボトルを122本も持ち運ぶことになり、その重さに驚かされました。

荷物は古民家の近くまで家族に運んでもらい、そこからキャリーカートに乗せて運ぶ計画を立てていましたが、想像以上に大変でした。

短い距離でもボトルの重さに苦労し、キャリーカートについては今後改善の余地があると感じました。

そして、いよいよマルシェ当日。

10時半にマルシェがオープンし、私はその瞬間を迎えました。

知人に声をかけるのは少し恥ずかしく、わずかな人にしか知らせていませんでしたが、朝いちばんで鎌倉に住む友人が訪れてくれたのは大きな励みになりました。

緊張しながらも、はじめてのコンサルテーションを行い、対価としてはじめてお金をいただいたいたときの喜びは言葉に尽くせません。

その日は真夏の暑い日曜日でしたが、それでも多くの方が訪れてくれました。

最終的には5人の方とコンサルテーションを行うことができました。

セッションでは、ボトルの説明よりもクライアントの話をじっくりと聞くことに集中しました。

セッションをはじめる前は、「時間内にうまく話をまとめられるかな」とか、「4本のボトルを選ぶ意味が伝わるだろうか」といった不安がありましたが、実際にコンサルテーションを行ってみると、すべてが自然な流れのなかで進んでいきました。

意外にもはじめましての方よりも友人へのコンサルテーションのほうが緊張しましたが、セッションが終わるころには楽しい時間に変わっていました。

コンサルテーションが終わったあと、クライアントのみなさんに感想をお願いしたところ、みなさん快く承諾してくれて素敵なフィードバックをたくさんいただきました。

「ボトルがまさに今の自分にぴったりだった」
「新しい気づきを得て、これからもっと自分を大切にしていこうと思った」
「忙しいときこそ、心にスペースを持つことが大切だと感じた」

など、心に響く言葉がたくさんありました。

コンサルテーションを受ける時間がない方には、ポマンダーのワークを体験してもらい、その香りの良さに癒され、「次回はぜひコンサルテーションを受けたい」と言ってもらえたのも嬉しかったです。

このマルシェは、「はじめての人を応援する」という主催者の理念があったため、訪れる方々も場の空気もとても温かく、そこでの体験がさらに素敵なものとなったのだと思います。

私の好きなものに共感してもらえたこと、そしてその共感を通じて、クライアントのみなさんがありのままの自分で人生を楽しむための一歩を踏み出すきっかけになったことが、ほんとうに嬉しかったです。

たった一日だけの小さな一歩に過ぎないかもしれませんが、多くの方々のサポートのおかげで、私にとってそれはとても大きな一歩となりました。

そして今、私の心には新たな目標が芽生えています。

それは「自分のセッションスペースを持ちたい」という願いです。

この気持ちは、マルシェに出店しなければ生まれなかった気持ちです。

頭では考えてはいましたが、ほんとうに心からそれを感じた瞬間でした。

考えているだけでは感情は動かず、行動することではじめて心に響いてくる。

今回の体験は、私にそのことを深く実感させてくれました。

この日のためにサポートしてくれた、たくさんの方々に感謝します。

ありがとうございます。

土屋愛 記

土屋愛(うらら)プロフィール
オーラソーマプラクティショナー
アートシフトコーチング
ハイパフォーマンスコーチング
HP https://aiyueko.com/