オーラソーマ豆知識
B008アヌビス の巻
今年のイヤーボトルは、B008アヌビスですね。
ということで、今回はアヌビスについて少しご紹介しましょう。
☆B008 アヌビス
メイン テーマ:知識のコミュニケーション、平和の喜び、存在の軽やかさ。
自分自身を知るというプロセスをサポートし、未来の計画について明確になってきます。
過剰な不安を抱えているときにバランスを回復し、知的側面が魂の真のコミュニケーションを支配しているときに、知識による平和をもたらします。
ヴィッキーさんのボトルのメッセージは、『内なるコミュニケーションからの知恵』。
B008アヌビスは、イエロー/ブルーのボトルです。
オーラソーマの色の言語では、イエローは自我、個人の意思を表し、ブルーは 平和、大いなる意思、汝の意思を意味します。
イエローとブルーを混ぜ合わせると、グリーンのハートの色ですね。
ですから、イエローとブルーとグリーンのそれぞれの色の言語から、ボトルのメッセージも考えていくことができます。
ブルーは、のどのチャクラで、コミュニケーション。 イエローは知恵とか知識を表しますから、そこからボトルのメッセージ、「内なるコミュニケーションの知恵」というメッセージなのも理解できますね。
大いなる意志と自己の意志のバランスから方向性を見いだす(グリーン)ということであったり、決断するということであったりします。
決断とは、自分の意志による行動の自由を手に入れるとともに、それが自然の法、因果の法則によって裁かれる、ということでもあります。
「天網恢々疎にして漏らさず」という言葉がありますが、善悪の応報は、必ず受け取ることになります。
「私は平和をもたらすためではなく、剣を投げ込むためにやってきた」というキリストの言葉がありますが、これまで両親に育まれ、無意識に自由に振る舞うことができた至福の時は終わりを告げ、これからの自分の人生は、両親のせいにしたり、他人のせいにすることはできず、すべてを自分の責任として受け止める_という決断でもあります。
人生の成長段階でいえば、ちょうど子供が反抗期となり、両親への依存を断ち切り、自分自身を解放していくプロセスとも見ることができます。
それは両親にとっては、子供に対する無意識な依存から自分を解放し、子供離れをしていくプロセスかもしれません。
ボトルの上の色は、意識的なマインドの側面、「表現している部分」を表します。 下の色は、無意識、潜在意識のマインドを表します。
なので、内側に信頼とか平安、平和(ブルー)を見いだす知恵(イエロー)ということもいえるでしょう。
タロットは、ヴィッキーさんはジャスティス(正義)
をあてています。
ウエイト版では、厳粛な表情の女性が右手に剣、
左手に天秤を持って王座に座っています。
後ろには二本の柱があり、ヴァイオレットの垂れ幕が
かかっています。
彼女はギリシャ神話のテーミスで、右手に持った明晰な知性(剣)でもって正義、公平、調和、バランスを実現しようとしているようです。
テーミスは契約の女神であり、善悪の判断によって、行為に応報を与えようとしているのかもしれません。
西洋で「正義」というのは、この剣と天秤を持った女性の姿で表されますので、そのことがこの図にも現れているわけですが、オーラソーマで変わっているのは、その剣が自分ののど元に向けられ、ハートのところで剣先が光っているということ、そして目をつぶって目隠しをしているということです。
それは、どういう意味なのでしょうか?
剣はハートのところで白く光っています。
その剣は、イエローの小さな自己の意思からブルーの大いなる汝の意思に向けられ、ハートのところで輝いています。
つまりハートはバランス、調和を表しますから、その決断が自己の意思と汝の意思との調和の中で、ハートによってなされている、ということを意味しています。
女性は、目をつむったうえに目隠しをしています。
それは周りの雑音、偏見や他人の意見に惑わされることなく、自分自身のハートに耳を傾け、内なる大いなるガイド、内なる声に耳を傾けている姿でもあるのでしょう。
両脇には、彼女の正義の座椅子の下に黒い犬が二匹座っています。
これはエジプトの神々の中で他界への入り口を守っているアヌビスを表しています。
その死者は、そこでハートの重さを羽でもって量られると言われています。
罪の意識や後悔はハートを重くし、自分の良心や内なるハートに従って生きたハートは身軽です。
そこでは自分の良心、内なる洞察に従って決断し、生きることが問われているのです。
そうするときには、内なる平和(ブルー)と自分自身のパワー(イエロー)を持って生きることができる、ということを教えてくれているのかもしれません。
大いなる存在(ブルー)とつながって生きるという知恵(イエロー)。
大いなる意志(ブルー)と、自己の意志(イエロー)のバランスを取る(グリーン)ということ。
それとも、自分にとっての真理の道を歩む(グリーン)ということでしょうか?
このタロットの女性は、エジプトの神話では、法律と真実を司るマートという女神であり、死んだ直後の人々のハートにある真実を審判するとも言われています。
このボトルの名前、アヌビスというのはエジプトの神で、死後の世界の神として、犬の頭をした人物として表されることが多く、墓の守護者として、またミイラづくりの神として知られています。
『死者の書』の死者の審判の場面では、死者の心臓を秤の上にのせて計量する役を演じています。
あなたは死んだときに、何をもって自分の人生を審判しますか?
キリスト教の「最後の審判」では神に裁かれますが、ブルーのスペース、大いなる存在は、あなたの中にあるのです。
自分にとっての真実を審判するのは、あなたです。
本来のあなたは、すべてを観照している意識なのです。
そのひとつの側面が、マートの女神でもあるわけですね。
タロットでは、その「観照している意識」が、ヴァイオレットの垂れ幕で表されているようです。
「アートビーング通信」より