哲学の世界をやさしく語った本に、『ソフィーの世界』
という本があります。
https://amzn.to/39gH5KB
不思議な哲学ファンタジーで「一番やさしい哲学の本」
として記録的なロングセラー小説となりました。
ごく普通の14歳の少女ソフィーが、ある日、
「あなたはだれ?」と1行だけ書かれた差出人不明の手紙
を受け取ることから、物語が始まります。
「世界はどこから来た?」「私は一体何者?」
これまで当たり前と思っていたことが、問いとなって、
これらの謎と向き合っていくことから、
その問いを考えた哲学者が紹介されていきます。
この本は667ページもあるのですが、ベストセラーに
なりました。
最近私がOEJ Books から出版した『存在の詩』という本があります。
https://bit.ly/2D4JOdY
この本も『ソフィーの世界』と同じく667ページあります。
この講話を語っているのはインドの神秘家OSHO。
もと大学の哲学教授で、この本は「哲学書」に分類され
ているのですが、OSHOは哲学者ではなく、神秘家です。
神秘家ってだれ?
哲学者と神秘家ってどう違うの?
って思うと思いますが、
哲学者は「あなたはだれ?」
ということを考えた人。
神秘家は「あなたはだれ?」ということを悟った人です。
禅の公案で、最初に問われるのは
「あなたはだれ?」
という公案です。
禅では「父母未生以前の本来の面目如何」という難しい
言い方をしますが、
夏目漱石も禅に取り組んだ時この公案からはじめました。
それはともかく、この問いは世界共通の問いです。
実は、オーラソーマもこの問いから生まれました。
というのは「瞑想」というのは、
実はこの問いを解く方法なのです。
ただし、瞑想は考えて解くのではなく、考えないことに
よって、その問いを体得します。
それが悟りで得られることです。
オーラソーマはヴィッキーさんの「瞑想」のなかで
生まれたものだというお話は、
オーラソーマを学ぶときに最初に語られることです。
なので、オーラソーマを紹介する時にヴィッキーさんが、
「自分が誰かを知りたい人、いらっしゃい」
と言うのは、
オーラソーマの色とりどりのボトルは、
あなたが誰かを映し出す鏡だからです。
オーラソーマを学ぶことで、自分が誰かを知ることが
できますよ、とヴィッキーさんは言っているわけですね。
日本の神社はもっとシンプルです。
御本尊は「鏡」そのものです。
鎌倉には来宮神社という由緒正しき、古い神社があって、
正月の三ヶ日はそのお社の中に入ってお参りできるのですが、
実際にそのお社の中にお祀りしているのは鏡です。
神道では、お社には神様をお祀りしているはずですが、
そこにお祀りしているのは鏡。
そして、そこにお参りして、映し出されるのは
「あなた」です。
神様とは誰か?
それは「あなた」です。
というのが、神道での一つの答えなのかもしれません。
では、その「あなた」とはだれ?
OSHOの『存在の詩』には、
「あなたとはだれ?」ということを悟った人によって
「あなたとはだれ?」ということが語られています。
もし、「あなたとはだれ?」ということを知りたい人は
読んでみるといいでしょう。
https://amzn.to/2Xb2Eqq
その『存在の詩』の発売を記念して、
8月8日(土)の2時から、
『存在の詩』の翻訳者でOSHOを最初に日本に紹介した
星川淳さんの講演と、
オンライン禅コミュニティ磨塼寺(ませんじ)住職
藤田一照さんとの対談のzoomイベントがあります。
https://bit.ly/3hiigkc
「あなたとはだれ?」を知るヒントになるかもしれません。
それと最後にもうひとつ、
「あなたとはだれ?」を知るには、
どこから問うかが大切です。
頭(マインド)から問うのが哲学の道です。
ハートから問いかけるのが神秘家の道です。
なので、OSHOは、
「人生とは問われるべき問題ではなく、
生きられるべき神秘だ」
と語っています。
ハートは人生を問題としてみるのではなく、
その神秘を生きるのです。
その神秘を生きたいと思う人、
そのハートについて学びたい方は、
アルヴィナ によるハートのzoomのワークショップがあります。
https://bit.ly/2N5sIys
興味のある方は参加してみてください。
えたに 記