オーラソーマ・インタビュー
「オーラソーマを教えるということ」ヌラ・クラフト
ヌラ・クラフト 江谷: 今回来日の目的はオーラソーマレベル1と2のコースの他、シェアリングディもありましたが、あなたにとってオーラソーマを教えることはどういうことでしょうか?オーラソーマを紹介するのはどういう意味がありますか?あなたがオーラソーマを通して人に伝えたいものは何ですか?

ヌラ: これらのコースを教えていて私が最もすばらしいと思うのは、多くの人がハートを開き始め、自分自身に愛情を持ち、より多くの愛のこもった目で自分を見られるようになることです。

オーラソーマのボトルを受け取ることや学ぶことを通じて生徒が自分の中に多くの異なった才能を発見することに、本当に驚かされます。自分のハートの中の多くのことを認識するようになります。それらは前からあったのだけれど、これまでは認められていなかったわけです。こういったことがシェアリングの中ではたいへんよく表されます。

皆が自分のオーラソーマの体験を分かち合うときいつも、私は教えるということについて、あるひとつのことを感じるのです。物には頭で習えること、体験を通じて学ぶこと、波長を合わせ直感に導かれて色彩の神秘と繋がりを持つといったことがあるということです。

オーラソーマがあなたがたの人生と関係性を持つ時には、それが人生を変える力になるのです。その時、自分自身に対するあなたの態度がキーなのです。オーラソーマではあなたがそれまで拒んできた細かなことの全てが、あなたの内側で認められ受け入れられるのです。私にとってオーラソーマでいつも最も感動させられるのはその点なのです。

教えるということはオーラソーマ探求の一面でしかなく、直感とチューニングをあわせることはそのもう一方の側面にあたります。そのことを理解すると人々の人生は本当に変容していきます。そのことを思うと私のハートはこれ以上にないくらい広がり、人々のハートも最も大きく広がります。人々が私たちとシェアリングをする勇気をもっているのは、学んだことが彼らの内なる生きた体験になっているからです。だから自信を持ってシェアすることができるのです。

シェアの際には自分と他人はたいして変わりの無いことなど、多くの発見がなされます。また誰かにコンサルテーションをする時には本人も同時にヒーリングを受けるものなのです。生徒が自分以外の誰かのためにそのひとの選んだボトルのリーディングする時は、その人の内側で癒しがおきます。全ての些細なことが統合された一体性の中に受け入れられていきます。そして人は自分があらゆるものと分離している必要は全く無いことを突然に感じるのです。人は自分自身の中に何も欠けたところのない完全な人間を見出すことが出来るのです。何も否定されず何も拒否されず、この愛の意識のなかに温かく迎えられるのです。それはハートに感動を呼び起こします。

江谷: とても感動的なシェアリングでした。昨日はワンディでシェアリングディをしましたが、時々あなたのパートナーであるラハシャが語る、あなたのオーラソーマの始まりはボトルの中にメッセージを感じ、それらとどのように関わったらいいかを書き留めていくようになったことだったという話が印象的でした。それはヴィッキーの教えでもあります。オーラソーマは人々の持っている何かを分かち合うことであり、オーラソーマはそのようにして発展していくものなのです。オーラソーマを教える中であなたがやっていることもそれだと私は思います。 オーラソーマのエッセンスにおいてあなたは何を分かち合おうとしていらっしゃるんでしょう?

ヌラ: それは既に私が話したことに似ています。オーラソーマは多くの古代の英知のシステムと結びついています。そしてそれは色彩の言語の中にある完全無欠さと、ひとつひとつの存在の中のレインボウ・ビーイングとの共時性を持っているのです。

しかしオーラソーマの教えのエッセンスは、誰もが“故郷に帰る”ことを思い焦がれ、人は皆同じ切なる思いを愛、平安、歓喜、幸福に対して抱いているものなのです。オーラソーマはその“故郷に帰ること”へのきっかけを与えるものであり、故郷へ帰る旅の始まりなのです。“故郷”というのはあなたの本質である愛であり、歓喜であり、至福であり、安らかさである、より深いところのエッセンスなのです。

江谷: すばらしいですね。これがオーラソーマを学ぶ人たちが、あなたの教えに感じる何かなんですね。昨日偶然メディテーションに参加された人がその“故郷に帰る”という状態に接し泣きだすという出来事がありました。あなたの教えていることがただの知識だけでなく、その環境を創りだすものであるのをそこから感じました。オーラソーマを使用する時には、意図することが大切だとおっしゃいましたがどのようにすれば良いか教えて下さい。

ヌラ: オーラソーマは私たちのハートとマインドを開いていきます。物事をよく見つめること、もっと肯定的に、人生をより積極的に眺めること、私たちの“故郷”に関わるあらゆることを好意的に見ようとすることです。

オーラソーマを使用する時、例えばポマンダーやクイントエッセンスは私たちの身体とマインドと魂を、このような目的と結んでくれます。これはオーラソーマの色彩の共鳴作用を通じて私たちに戻ってきます。ポマンダーやクイントエッセンス、イクイリブリアムボトルを使うときオープンさを受け取りたいと自分で意図すれば、人は実際それを現実にすることが出来ます。

受け取ることにさらに素直になることもオーラソーマで学びます。それは自分の希望するものを素直に受け取る心の姿勢です。しばしば私たちは何かを願っていながら、それが叶いそうになると受け取ることを拒否する傾向があります。私たちは何かにしがみつくことを望んでいます。しかし人生は全てのものごとは絶え間なく変化するものだと言っています。自分たちに都合がいいことを望むのでなく、自分たちはどうあるべきかにこだわるのでもなく、ただありのままの自分でいましょう。身体、マインド、魂において素直に受け取れるよう意図しましょう。

江谷: オーラソーマを使用する時、その効果が最大限に引き出されるよう意図することも大切なことだと思います。

ヌラ: オーラソーマをポジティブな意識でとらえ、使用すると私たちは自分自身に愛情を持てるようになり、鳥や世の中の他の存在に対してもそのような愛情を持って接することが出来るようになります。そうすることが、私たちの知覚を、私たちという小さな存在の枠を超えた、この惑星を歩く全ての存在とのより大きな一体感へと拡げてくれます。そして既にその内側で輝いているものも、今度はあらゆる存在を介して輝きを発するようになることが可能になるのです。これはオーラソーマのもう一つの面であり私はそれにとても感謝しています。それが愛、平和、歓喜と自由を通じて、他の存在と私たちの繋がりを開いてくれるのです。

江谷: あなたはオーラソーマをインド、ブラジル、日本、オーストラリア、英国と世界規模で教えてらっしゃいますが、日本でもオーラソーマはポピュラーで拡がってきています。日本でこんなにポピュラーになった原因は何だとお考えですか?

ヌラ: 私は日本にオーラソーマを教えに来られてとても幸せです。まず日本の方はオーラソーマをたいへん素直に受け入れてくださいます。大都市で人は不安の中で暮らし、生活は殆ど家族と会社を中心に展開しています。そしてたいへん忙しい生活をしています。殆どの都市ではそうです。都会には私たちのスピリットを育むエネルギーが十分ではありません。そこで私たちは自分自身を強化するため、そして若返りを図るために色彩を必要とするのです。そこでオーラソーマが役立ちます。都会で生活することは自然とのつながりが薄くなります。人は自然にあこがれを持っています。自然は若返り効果のあるものですが、オーラソーマの成分はそのほとんどが自然の原料から純粋に抽出されています。それでオーラソーマは私たちの内なる自然を思い出させるのです。

人々は自分の中の単純さへの憧れがあります。マインドはたいへん複合的で複雑になっていますが、オーラソーマはそれらの全てを単純なものへと変換する効果があります。そして私たちの内なる自然な気持ちの安らぎと繋がりをもたらします。それを人は求めるのです。オーラソーマと繋がり、他の人に直感的に援助をすることで人は感動します。

オーラソーマはたくさんの愛と注意を細かい部分に注ぎ、自然を香で表現するすばらしい日本の伝統に似ています。昔からの儀式では参加者は異なった香りを嗅ぎ、どのような感覚がするのかただ感じていました。日本の人は香りや色彩の周波数とその身体、マインド、魂への影響にとても密接に関わっています。日本人はたいていとても受容性が高く、そのエネルギーは内向的です。日本人は内側で深くうけとめます。そこでオーラソーマとはぴったりな相性なのです。

江谷: あなたのオーラソーマのシェアリングはユニークですが、中でも印象的なのがレインボーウーマンというものです。私はそれがたいへんユニークなものだと聞いています。参加された人々の顔がグループの後、とても輝いています。これは女性だけのもので、私は参加出来ませんでがとても興味があります。何をそこで教えられるのか説明をしていただけませんか?そのグループがどんなものか要点を聞きたいと思うのですが?

ヌラ: オーラソーマの光の中のレインボーウーマンはすべての女性にとって価値あるものです。そこでは参加者の女性たちを親密にさせ、グループの中で安心してハートを開くのに役立ちます。結果、たくさんの本音の発言がでます。そこでは本当の自分への祝福があります。人や自分自身に自分のありのままを見せ、そのことが多くの女性にとってたいへん良い影響を与え、過去には人に語ったことのない、自分の真実や知恵を語るのです。女性たちはとても楽しい時を過ごします。実際にそこで何をするのかを正確に説明するのは困難です。なぜならその時その時で違うからです。ある種の枠組みがあってそこに肉付けをします。

話題の一つは私たちが社会の中で役割モデルなどを見て学んできた女性としての条件付けです。確かに女性としてどうあるべきかという、私たち女性がみな持っている何層にも積み重なった条件があります。そこから私たちは女性の条件付けと、女性である私たちのエッセンスは何かを探します。それからそのエッセンスにたくさん光を輝かせます。参加者はこれがとても女性性の再評価に役立ち、どんな女性もかけがえがない存在だと語っていました。勿論同様にすべての男性もかけがえのないものです。しかしこのグループは女性専用でそこで女性たちは自分の内なる宝石を発見するのです。彼らは女性らしさ、美しさ、創造性、更に多くのヒーリングと慈愛と今までと異なった様々な生き方を見出します。彼らは、女性はどうあるべきかという考えから離れ、既に私たちがそうである存在として自由に振舞います。そうするのが当然のように、とても楽しく家で料理をするかもしれません。そうではなくコンピューターの前にすわるのを楽しむかもしれません。

すべての女性が独自の才能をもっています。それでも内なる愛のエッセンスや美しさは変わりません。女性が何をしていても彼女の基本的エッセンスは愛と美しさです。その人が幸せなら目の中に美しさが輝き、彼女がオープンであるなら彼女の周辺は幸福です。女性がオープンであることには魔法の力があり、本来の自分の性質である愛を引き寄せるのです。

江谷: オーラソーマでは最初にポマンダーを使い、キャンドルに灯をともし、瞑想をします。オーラソーマでは瞑想はとても大切です。瞑想の役割と、なぜそれが大切なのか教えて下さい。

ヌラ: 瞑想では内側に入ることで、私たちは外に目を向けていた視線を内側へ向けることで、くつろいで執着せず自分の存在の深いところへ意識がいきます。マインドの表皮の下へ、思考や感情の表皮の下へ少しずつ深く入ってリラックスします。少しずつ深く深く入りながら現在の瞬間の自己の存在へ、現在の瞬間の気づきへと意識がリラックスして近づいていくのです。それはあなたが源へ行き着くために穴を掘っていくのと同じです。そして少しずつ空の状態に近づきます。その空っぽさは私たちのマインドの中にあります。私たちのマインドはたいてい何かでいっぱいです。瞑想は、深く入っていくことで空間のような自分自身を発見するのです。人が瞑想の空間に入るとそこにはもっと安らかさやもっと空っぽさや涙を呼び込むことが出来ます。そこからでて来るとき人は、自分の内側でお風呂に入ったように若さを取り戻し、とてもすっきりしています。エネルギーは新たにフレッシュな方法でよりオープンに戻ってきます。

瞑想がオーラソーマで重要なのは、自分の存在のエッセンスをリラックスして受け容れることを支えてくれるからです。このエッセンスのことをオーラソーマではあなたの存在の中心にあるスターと呼びます。そのエッセンスが花開くようにすると奇跡が起きます。あるとき私にどうしたらもっと自分に愛情が持てるのか聞かれました。その時浮かんだ答えは“ただ自分であることにリラックスしていること。そうすれば愛は自然に生まれてくるもの。あなたは何かをしようとする必要はない。愛、平安、歓喜は自然についてくるものだから。“ 私はそれについて感謝しています。瞑想なしでは私はこれほどオーラソーマに興味を持たなかったでしょう。私たちの存在のなかで輝いているのは気づきの光です。その光が成長し強くなるにつれ私たちには自分がより軽く、違った自己表現を持った遊び心いっぱいの自分を体験できるのです。人生はそれほど深刻なものではなくなります。

“故郷に帰る”旅で大切なステップが瞑想です。その練習法としては毎朝20分くらい行なうことですが瞑想にエネルギーを注ぐほどに瞑想と人生がばらばらではなく一体になります。それも大切な一面です。私たちの内なる光のように自分でいることそのものが喜びです。

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